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ブルックリンのaririのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
3.5
1950年代アイルランドの田舎から、アメリカのブルックリンへ渡った女性の成長物語。

家族と自分。愛する人と自分。故郷と自分。国を越えると、二度と戻れないかもしれない時代。当時は多分こんな風に悩んで考えて決意した女性がいっぱいいたんだろうな、という描写がとても現実的に大袈裟でなく描かれていた。

主演のシアーシャ・ローナンも、確かに美しく洗練されていくけれど、いきなりバーン!と華やかになるのではなく、内面の変化と共に少しだけ雰囲気が変わる所が良かった。

彼女の最後の経緯や別れの仕方については、人によってはどうなんだ?とも感じそうだけど、私はリアリティがあって良かったんじゃないかと思った。多分人から見ると些細な事かもだが、自分にとっては大きな決断を決めるきっかけとなるのかもしれない…。
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