さな

ブルックリンのさなのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
4.0
仕事と何かしらの希望を持って故郷アイルランドから遥々NYへと渡っていくエイリシュの物語だけれど、なかなか溶け込めないブルックリンの街や仕事、強いホームシックなどとても懐かしくも共感してしまいました。まぁ、私の場合はもう携帯もあったし、海外に行ったわけではないし友達もいたから、全然比べ物にはならないけれど。それでも、どこか胸にグッとくるものがあった。ラブストーリーの方がメインとはなりつつも、しっかりと1人の女の子が少しずつ自立し、自分の生き方を確立していく様がみられます。一度、離れた故郷だけど、帰ってきたら心地良いのもわかります。しかも、なぜにかあんなに物事が上手くいったら悩んでしまうのも。揺れ動く心情がしっかりと伝わってきました。
ラストの方で、エイリシュが新たにアメリカに渡ろうとする少女に、自分が教わったのと同じように伝えるのがとても印象的でした。最初の頃と比べると別人ですね。エイリシュ演じるシアーシャ・ローナンの瞳がとても綺麗です。
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