今年見た映画で暫定一番好き！
田舎臭さの抜けない感じから徐々に垢抜けて行く様子が素敵。アイルランドを発つ時にはすかすかだったトランクが、お洒落な洋服で詰まるくらいの。映画の中の50年代ファッションたまらなく好き。それだけでも評価は高い。あれ、そんなお洋服買って、貯金は…？的なツッコミは入れたら野暮ってもんだ。周りの人も意地悪なようで、そうではない。元雇い主に毅然と立ち向かう主人公の強さよ。
ジムに気持ちが傾かないわけではなかったと思うの。なんだろうあの母親との距離感は。もう故郷に居場所は無くなってしまったみたいな見送り方、そして去り方。トニーへの想いがそうさせたようには見えなかったんだよなぁ。シアーシャの演技のせいなのか、あるいはあえてあくまでもブックキーパー気質というかどこか理性的に恋してる感じを出してるのか。逆にトニー役のエモリーは思い詰める恋心がうまかった。
この時代のアイルランドで、ゴルフってすごい影響力なんだなぁ。ニューヨークで世話してくれる神父さんも姉の元ゴルフ仲間だし。姉の影響力よ。
