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ピンクとグレーのeve24のネタバレレビュー・内容・結末

ピンクとグレー(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

2016/1/9公開
2015/12/13鑑賞

Filmarks 行定勲監督ティーチイン試写会にご招待していただき参加してきました。

ただ映画を見るのと裏側を聞くとまた違うなぁ、と思いました。
観終わってすぐ、最初はイニシエーションラブと似てるなと思ったのですが、また新ジャンルかもしれません。
#62分後ヤバイ と宣伝されているように62分に現実の世界へ変わる時、困惑して5分くらい頭の上に?が乗っていました。
「カットかかったよ?メイキング本編流れてるwwん?あれ?どういうこと?あっ映画の中だったの!!!おおぉ、?でも中島裕翔くんはそのまま出てるし?」
と、まあこんな感じに。
思うままに存分に引っかかりました。皆さん2役だなんて予想もしていませんでした。
楽しませていただきました。


以下、行定勲監督ティーチインの内容です。記憶を頼りにしているので曖昧なところあります。。

中島裕翔さんについて
非常にやりやすかった。すごい素直に演出受け取ってそれを凌駕しようとしている。白木蓮吾という役に合っていると思うけど河鳥大が主役、映画の半分から居なくなってしまうのはジャニーズ事務所が怒るでしょ?だから脚本は小説の空白の部分を変えて映画にした。女の人に挟まれたりベットシーンやらされたりしてるんだけどそれもよくやってくれたなと。

菅田将暉さん
また最近の若者だと思って、いじめてやろうと思っていたんだけど、素直で。1テーク目がすごくよくて自由に演じてくれる。でも裕翔は10テイク目がいいんだよね。だからうまく組み合わせています。またあの二人仲が良いんだよ〜ずっとくっ付いて手繋いだりして、この仲の良さが映画に出ていたと思う。

夏帆さん
元々好きだった。衣装合わせを4回したんだよね。そこで、夏帆の内面から入っていこうと思っていて。普通は似合わないと思っている洋服でも無理に着ていることが多いんだけどそういうことはなしで、本人が似合わないと思ったら全部NGにしてた。そしたらここまで時間掛けてくれるのは初めてと言われて。あとはバスローブを羽織っているシーンは見えそうで見えない上半身のヌーディーなところも良くて。

柳楽優弥さん
現実の白木蓮吾は柳楽優弥だと直感だったんだよね。小さい頃から知っていて、次の映画あるんだけどスケジュール空けといて、ってお願いした。あの子もカンヌで子役のときに賞を取ってよくわからないままで、普通子役は役者をやめるのに今も続けている。白木蓮吾を演じる上でそういうことを経験してきているから。

Qピンクからグレーになる脚本はいつ思いついたのですか。
脚本の蓬莱さんはいや〜な脚本を書いて、僕は綺麗なところを書くからって半分くらいまで書いたところで打ち合わせをしたんだよね。でも30分くらい遅刻してきて、僕は10分前に来ていたからその40分間でモノクロにしようと思いつきました。
なぜモノクロにしたかは、余計なものが入ってこないから。普通は額縁があったらその絵の色は何かなと思うところを動いている役者の被写体しか目に入らなくなるからとても良いんだよね。音もエロチックに聞こえるし。

Q 題材をどう選んで決めているのですか。
最近の映画はヒットしたものが時代を作っているような気がして、また同じような映画を見させられていると気付かずにのせられているんだよ。
今を逆らって自分が良いと思った題材を選んでいますね。だからヒットしないんだけど。
漫画原作は選びません、ショートなのにロングにするとか、黒髪なのに茶髪にするとか、原作ファンが殺すぞと怒るし考えていることを映画化できないからしないようにしている。反感を買ってでもいいならするけど。その点小説はピンクとグレーもそうだけど空白の部分を変えることができるから。

【映画の中】62分まで
白木蓮吾=中島裕翔
河田大貴=菅田将暉
サリー=夏帆
【現実】62分後
鈴木真吾・白木蓮吾=柳楽優弥
河田大貴・河鳥大=中島裕翔
サリー=岸井ゆきの
成瀬 =菅田将暉
三田凛=夏帆
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