いかえもん

ゴースト・イン・ザ・シェルのいかえもんのレビュー・感想・評価

3.2
オリジナルは観たことないんですが、ちょっと退屈してしまいました。寝落ちしそうになってしまいました。

「人造人間キカイダー」というまあ仮面ライダーみたいな番組を子供の頃観てたんですけど(たぶん再放送)、あれのビジンダーに近い?とか言うと、攻殻機動隊ファンの方にしばかれそうなのでやめときますけど、設定的にはほんのちょっとだけですけど似てますよね。

事故で命を落としかけ、脳だけをロボットに移植して蘇らせられた主人公は公安で働くことになる。過去の記憶は全く思い出せないが、時折ちらつく映像は脳のデータバグか過去の記憶か?自分はいったい何者なのか?

記憶のない主人公が自分のルーツを求めて…というのは、もうボーンシリーズで十分お腹いっぱいなんで、そう目新しくもないです。そうすると人間とは何ぞや?ロボットとは何ぞや?という部分かというと、そこについてぐっと掘り下げた描写は少ないので、そこまで深く考えようという気にはならないし、サスペンス的要素はというと、あーそういうことねー程度の驚きしかなく、近未来の街の様子も、「ブレードランナー」を観てしまったらやはり二番煎じにしか目に映らないし、アクションも特筆すべき点がないので、あまり褒めるところがない。
むしろ、続編も含めてブレードランナーってやっぱすごかったなぁと思ってしまいました。
しかし、未来にあんなに3Dの巨大人間があっちにもこっちにも動いている街ってうっとおしくてやだわ~。

ビートたけしが出演してるというのは知ってたんですけど、桃井かおりさんに驚きました。登場時間すっごく短くて、しかも英語セリフで、ハリウッド大作であれだけの存在感を示せるってやっぱすごい女優だ…と思った。あのパートはとてもよかったな。

あと、バトーがかっこよかったですね。昔のキーファーサザーランドを思い出しました。「ロストボーイ」とか「スタンド・バイ・ミー」の頃の。
ということで3.2点。