雨宮はな

マイ・プレシャス・リストの雨宮はなのレビュー・感想・評価

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)
3.0
主人公のような考えを持ったことは天才でなくてもあるはず。
人付き合いに躓いた人のためのリセットスイッチ。

天才であるがゆえに…みたいな設定とスタートだけど、描かれているものは「こどもにとって必要なもの」と「人として必要なもの」なので、彼女の体験を眺めながら自然と自分を振り返られるようになっている。

親が「良かれ」と思って数値のみで考えた結果が「こども」にとってどんな結果を生むことになりかねないかということをシンプルに描いていると思う。
肥後されるべき存在であり、能力よりも優先するべきものがあると大人とくに保護者は忘れてはならない。

彼女を更生させるのに「生き物を飼え」だの「友達をつくれ」だの道徳的なことをリストにしたかと思いきや、父親は内緒で別の家庭をつくっているし担当医は不倫中。
「世の中そんなもん、賢い人なんていない」から「自分もそうであっていい=完ぺきな人なんていないし、そうである必要もない」というのを大人たちで表すことに面白さを見出した。
雨宮はな

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