しろくま

マイ・プレシャス・リストのしろくまのレビュー・感想・評価

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)
3.6
2022.11.25/256/GYAO
〝デートに行く。友達を作る。ペットを飼う。できることを一つずつしなさい〟〝何のために?〟〝一日中ベットにいても幸せになれない。人と会って有意義な関係を築くんだ〟

予告編では、引きこもりでコミュ力ゼロのダメダメ女子ということだったけど、外出を拒否るほど重症ではない。ただ、超天才の割にやっていることは、世間知らずの常識外れで、その上こだわりが強い。よく言えば、周りからどう思われようと自分の思いを通そうとする意志の強い子なんだけど、自分の思いを通しているときは周りがどう思っているかなんて考えもしないので融通が利かない困った子ちゃんって感じで、人と関わることに疲れてしまって、家に閉じこもるようになったといったところ。

そんな彼女を変えようってするのが、唯一の話し相手のセラピストのおっちゃん。〝幸せになるためのリスト〟を提案するんだけど、彼女がやりたいことをリストにするのではなくて、おっちゃんが考えたリストだから、彼女にしてみたら、他者から与えられた余計なお世話な課題。こんなことやって幸せになれるのって感じだけど、彼女はかなり本気で取り組んで、その結果とんでもないことになっていくのだけど…。

本作の主演の女の子は、あのプリンセスのお忍び大冒険〝ロイヤル・ナイト〟で、姉のエリザベスの言うことを聞かないで勝手気ままに遊びまわっていた自由奔放過ぎるマーガレット姫を演じたベル・パウリー。世間知らずで危なっかしいのは本作も一緒。コミュ力を身に付けるための〝幸せになるためのリスト〟だったんだけど、いっぱい抱え込んできたあんなことやこんなことから解放されてスッキリの結果オーライなほっこり系のデトックスな映画。それと、借りパクした奴は忘れているかもしれないけど貸した方はずっと気になってるんだから返さないとダメだよ啓発映画だね。
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