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エール!のmanamiのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
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酪農家のベリエ家は高校生の長女ポーラ以外、両親も弟も耳が聞こえない。ポーラは家族の通訳をしたり仕事の電話をしたり、それなりに大変そうだけど、でも家族はとっても仲良しで楽しそう。
ママがめちゃんこファッショナブルなの素敵。感情をストレートに出して子どもっぽいところもあるけど、でも母親の顔もちゃんと持ってるのがしっかり伝わってくる。
自宅に集まった仲間達の前でパパが村長選への意気込みを語る場面、嬉しそうに通訳するポーラが印象的。パパのこと大好きなのねー。そして両手を顔の横でヒラヒラするのって手話の「拍手」だよね、日本のと同じなんだね。
歌の才能を見出して指導してくれる先生は、いかにもフランスの芸術家って感じ。自分が伴奏するってピアノに向かう時のウインクはちょっとだけかっこいい。
それにしてもコンサートでの選曲よ。酒だのベッドの上だの娼婦だの、高校生に歌わせるのに相応しいとはとうてい思えないんだが。でもお客さん達はそんなこと微塵も気にかけてない様子だったね、これがお国柄ってやつか。
思春期の子ども達がいても家族間で性についてオープンだったり、あっちこっちで愛し合っちゃったり、そういうのもフランスらしさなんだろうなぁ。

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