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みかんの丘のramuのレビュー・感想・評価

みかんの丘(2013年製作の映画)
4.5
戦争中のチェチェンのアハメドと、ジョージアのニカが、みかん農家のイヴォとマルゴスを通して変わっていく関係性が良いですね。
派手な銃撃は少なく、戦争映画としては静かな方ですが、1つの家に敵同士が暮らして居る様子に、最初は少しドキドキします。
でも1つ屋根の下に居ることと、イヴォとマルゴスの存在のおかげで2人に変化が訪れてきます。

何と言っても終盤の展開からの最後のシーンが良いですね。
ある行動をした後に、あまり自分のことを語らなかったイヴォが、最後にある話をするのです。
そこからの問いかけに対しての、
「何が違うんだ?」は響きましたねー。
イヴォだからこそ言えるこの発言は、とても重みがあって、そして温かかった。

好きなタイプの映画でした。
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