じゅんP

ガールフッドのじゅんPのレビュー・感想・評価

ガールフッド(2014年製作の映画)
3.8
やられる前にやる、ファミリーという名のコミュニティにおける内向きに強固な絆、負のサイクルから抜け出すため自らの力で切り拓いたと思った場所が、先人たちも辿った泥沼の道半ばだったetc、大枠だけ捉えればヤンキー映画にしてギャング映画。

その只中、ままならない環境の下で、まだぐらんぐらんのアイデンティティーに翻弄される主人公の、逃げ道のなさが痛い。

タイマンで上下を決めるような男文化を内面化していく自分と、クィアな自分の葛藤、そこに貧困やルーツにまつわる諸々もまとわりつき…
誰かの、何かの干渉を受けながら歩く日々は、闘いで地獄で喜びだ。
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