みさき

ラン・オールナイトのみさきのレビュー・感想・評価

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)
3.8
リーアム・ニーソンの役ってだいたい子供との間に確執ありがち。
子供に嫌われてるか、離婚して親権失ってなかなか会えないか、そもそも子供が死んでしまってるか。
ほのぼのするのはラブアクチュアリーくらいかな?(それも実子じゃないけど)

少し不憫だけど、不仲の親子が一緒に困難を乗り越えてわだかまりを解消していくのを観るのはカタルシス的でよい。
今作ではひとり息子のマイケルにめちゃくちゃ嫌われてるから、最後のシーンがなおさら胸にくる。
個人的には『96時間』の1作目のリーアム・パパが1番好き。少し切なくて圧倒的に強くてハチャメチャにかっこいい。
ステイサムとかロック様とかブルース・ウィルスとかハゲてる系アクション俳優もいいけど、リーアムの接近戦におけるアクションはなかなかに小気味よい。

映像は、シーンの切り替わりがただの暗転じゃなくて面白かった。
どこかGoogle Earthチックな場面転換のおかげで、離れた場所で起こってる事柄が同時に進行している感覚があり、タイトルの『ラン・オール・ナイト』の通りわずか一晩の間の出来事だけど、詰め込まれた感は無かった。

瑣末なことだけど、後々敵対することになる2人の父親が交わした言葉で
'... when we cross that line, we go together'(一線を越える時は一緒に越えようぜ)
っていうのがあって、最後2人が決闘するところが線路(line)の上なんですよね…
偶然か意図的か分からないけど、素敵な仕掛け。
みさき

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