映画男

黄金の馬車の映画男のレビュー・感想・評価

黄金の馬車(1953年製作の映画)
4.5
Blu-rayで鑑賞。傑作だとおもう。身分や立場の違う男3人が1人の舞台女優を取り合い、王様が、黄金の馬車を女優にあげると言ったあたりで騒動はより一層大きくなって破茶滅茶なシーンが続いていくのだが、扉を介して人々が往復することで、物語がわかりやすく且つ見応えのあるように表現されている。これをサラッとやっちゃう構成、美術セットの配置がすごい。大体、タイプの違う男が3人いたら、こいつは無いかな。なんておもいながら観るものだが、どの人物にも魅力があり、最後まで結末がわからんようになってるエンタメ要素も良い。

美術小道具、人物の所作など、この表現の豊さは今ではウェス・アンダーソンあたりにちゃんと受け継がれているのかなとおもう。どこを切り取ってもおもしろいとは、言葉ではサラッと言えるけどやはり、とんでもなくすごいこと。
映画男

映画男