黄金の馬車の作品情報・感想・評価

「黄金の馬車」に投稿された感想・評価

ついに観れた。これで年上の某友人から冷やかされずにすむw ルノワール「黄金の馬車」

「全ては喜劇に帰属する」
誰の言葉でもありません。
他ならぬ私自身からこの「黄金の馬車」という頓狂映画を観た直後に自然に出てきた言葉です。

S県在住の年上の友人からこの作品を観てなかった事を冷やかされて悔しい思いをしてました。彼は3回観たことを自慢してましたが私はこれから死ぬまでに5回は観てやろうと思います。
映画監督ジャン・ルノワールは、印象派の画家ルノワール(オーギュスト?)の息子だったと思います。その彼が撮った絵画みたいな美しい映画でした。

(2006年頃の感想のまま)
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2012/2/25鑑賞(鑑賞メーターより転載)
これも名作の誉れ高い映画で、今さらながらVHSで鑑賞。父の絵の中に出てきそうな溢れ出るこれぞカラー映画!という色彩感の映像、ヴィヴァルディの格調ある音楽、そしてそして最初これに何の意味が?と思わせて最後でつながる劇中劇のスタイルなど、ジャン・ルノワール監督の芸術的なくすぐりが多数織り込まれた中で繰り広げられる女1対男3の恋のさや当て。見た目は威勢の良いおばちゃん(失礼)なのに、舞台上で男に囲まれると魅力的に見え三者三様の男達をもて遊ぶカミーラを演じたアンナ・マニャーニがとりわけ素晴らしかった。
ルノワールお得意のデォープフォーカスが、劇中劇・物語内容(三人の男に言い寄られるユーモア劇)・映画自体を貫通している。滋味溢れる巨匠の名作。
KICCO

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3.5
うん。そうなるわな。
映像が綺麗。
絵画的で、舞台的で、だけどちゃんと映画。
pika

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4.0
「まるで絵画のよう」と映画を表現するのは、眩い華やかさもさることながら画面いっぱいに端から端まで様々な人物が色んなことをしていて画面を見ているだけであっちもこっちも面白いから、というからだろうか。
画質が悪いのがとても残念だが、全体的にロングショットを多用して貴族も庶民もなく階級も地位も貧富もごちゃ混ぜに人間模様を映し出す、という魅力が溢れんばかりでカラーがとても映える。
わりと自宅DVD鑑賞が多いが今作は劇場で見てこそだなと思ったので是非とも劇場で見てみたい。

映画の中の演劇は演劇なのか現実なのか、はたまた演技と現実の境目は?などのメタ的な問いかけや、「黄金の馬車」という象徴的な存在、メロドラマを絡めて人間の本質を高らかに歌い上げる展開など、映画という芸術性と娯楽性を十二分に利用して楽しませる素晴らしい傑作。
カラーのルノワールは最高に良い。一座の衣装とかもうね素敵。

舞台っぽいけど会議室をいったりきたりするくだりの人の動かし方とかいいよね。
現実との境界があやふやな作品ってままあるけど、スッとはいってくる感じは他には無い凄味。
spacegomi

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3.8
あまりにも鮮やかに映える色彩がなんとなく作り物の印象を与える。人為的な空間を数多の人間が行き来し、演じているはずの芝居はいつの間にか人生そのものへと成り替わる。扉の開閉が繰り返しながら空間を自在に移動していく様は見事。
日々の喜び(山)も悲しみ(谷)も芝居の一幕でしかない。なにもかも引き受けたアンナ・マニャーニの最後の眼差しにグッとくる。人生を演じる演劇を映す映画を見ている私たちの人生。最&高。
LisaKimura

LisaKimuraの感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

印象的なセリフがいくつかあり、その一つが「(役者をしている)子どもたちは、舞台の上での二時間が、人生の全てだと信じている」という言葉。
主人公は、舞台の上を超えた人生を生きようとしたけれど、結局手に入れようとしたものは全て失い、また舞台の上で生きていく。
キャッチコピーにもなったセリフ
「どこまでが芝居で、どこまでが人生?」
結局、無限だと思われていた人生の可能性も、舞台の上の芝居のように、限られたものかもしれない。大切なのは、精一杯、舞台を楽しみ演じること。。
「限りある世界で、爆発しよう」という歌詞の、大好きな曲を思い出しました。
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