黄金の馬車の作品情報・感想・評価

「黄金の馬車」に投稿された感想・評価

いくら

いくらの感想・評価

5.0
劇団の成長への足がかりにみえた宮廷での公演も、簡単に処理、そこからアンナマニャーニのメロドロマへと流れて行く。全カット、役者たちは輝いていて、カメラを嘲笑うように、それでいてカメラに奉仕する。自由奔放な彼らは、フレーム内外でアクションし続け、時に音楽を奏でたり、泣き声やリズム的台詞でさらに映画を豊かにしていく。飽和状態ともいえる映画の終焉は、太鼓の音により告げられ、司教とアンナマニャーニの階段の歩みを先回りし、しっかりと固定されたカメラが捉える。何故か大号泣。
トリュフォーが何十回も観たとインタビューで知り、気になって鑑賞。『フレンチ・カンカン』でもそうだったが、ここぞという時に演劇を挟んでくるので感心する。自分は流れを無視してファンタジーの世界に入っていく演出が好きなんだなと再認識した。3人の男たちは1人の女を別々の理由で好きになるが、それに対するリアクションが微妙に違う所が面白い。人生の深淵を覗いた気分である。史劇、アクション、恋愛、喜劇、映画らしさをこれでもかとぶち込んだ良作。
ジャンルノワールは今んとこ好きじゃない

ごちゃごちゃしてる画が多いけど、良いシーンはたくさんある。
扉の使い方が上手かった

こんな色使いの映画は見たことなかったな
JAmmyWAng

JAmmyWAngの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

他者のために富や成功の象徴を手放す決断が、そのままデウス・エクス・マキナを召喚して大団円!どれだけ部屋を行き来しても、画面の中には舞台袖なんて無いんですね分かります。
チャップリン曰く「人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇」であって、本作はまさにコメディア・デラルテによるロングショットの喜劇じゃあないですか。人生は舞台で舞台は人生。楽しいけど、でも少し悲しい、だがそれがいいんだニャン☆
劇団員が全員集合している画はもう問答無用に大好き。イーストウッドもクローネンバーグもジム・ジャームッシュも、ゴールデン・コーチ賞をちゃんと教会に寄付したのかどうかが気になります。
華

華の感想・評価

4.0
主人公カミーラは劇中で三人の男に言い寄られるのだけど、彼女の豪快な笑い方や高価なプレゼントをもらった時の素直な喜び方がすごくいいなぁと思った。
美しい色彩の世界。
ついに観れた。これで年上の某友人から冷やかされずにすむw ルノワール「黄金の馬車」

「全ては喜劇に帰属する」
誰の言葉でもありません。
他ならぬ私自身からこの「黄金の馬車」という頓狂映画を観た直後に自然に出てきた言葉です。

S県在住の年上の友人からこの作品を観てなかった事を冷やかされて悔しい思いをしてました。彼は3回観たことを自慢してましたが私はこれから死ぬまでに5回は観てやろうと思います。
映画監督ジャン・ルノワールは、印象派の画家ルノワール(オーギュスト?)の息子だったと思います。その彼が撮った絵画みたいな美しい映画でした。

(2006年頃の感想のまま)
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2012/2/25鑑賞(鑑賞メーターより転載)
これも名作の誉れ高い映画で、今さらながらVHSで鑑賞。父の絵の中に出てきそうな溢れ出るこれぞカラー映画!という色彩感の映像、ヴィヴァルディの格調ある音楽、そしてそして最初これに何の意味が?と思わせて最後でつながる劇中劇のスタイルなど、ジャン・ルノワール監督の芸術的なくすぐりが多数織り込まれた中で繰り広げられる女1対男3の恋のさや当て。見た目は威勢の良いおばちゃん(失礼)なのに、舞台上で男に囲まれると魅力的に見え三者三様の男達をもて遊ぶカミーラを演じたアンナ・マニャーニがとりわけ素晴らしかった。
ルノワールお得意のデォープフォーカスが、劇中劇・物語内容(三人の男に言い寄られるユーモア劇)・映画自体を貫通している。滋味溢れる巨匠の名作。
KICCO

KICCOの感想・評価

3.5
うん。そうなるわな。
映像が綺麗。
絵画的で、舞台的で、だけどちゃんと映画。
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