とぽとぽ

群盗のとぽとぽのレビュー・感想・評価

群盗(2014年製作の映画)
4.0
「岩みたいに固い奴だ」しかもアソコもデカい。壮大かつ王道で燃える、例えるなら韓国版『グラディエーター』?しかも《義賊》、おまけにコミカルで格好良い。ハ・ジョンウが復讐に燃える民衆の味方とか最高だろ!また、強すぎ(流石兵役終わり一本目?)格好良すぎる(綾野剛に見えてくる?)カン・ドンウォンの悪役っぷりも最高で、しかも終盤にかけて単なる悪役じゃない深み・奥行きが出てくるニクい作り。武骨さと優雅さ、人情と狂気のぶつかり合い・対比、けど共に孤独・劣等感。それが各々の武器やバトルスタイル、所作にも表れているよう。おかげでアクションも見応え十分。随所のグイッという寄りや画面分割、後はキャラクター名紹介一枚画、章分けなどポップでコテコテな演出・ストーリーテリングも本作のあくまで気取らぬ民衆の味方感を盛り立てている(ex.『グッド・バッド・ウィアード』)。スローモーションの使い方とかも効果的。だから見ている内に一種黒澤映画、とりわけ『七人の侍』のようなガッツポーズ感で心ごとグイッと持っていかれる。チーム仲間=疑似家族って古今東西いつの時代も憧れる。マ・ドンソクの役どころは何処か『新感染ファイナル・エクスプレス』を彷彿とさせた。だからハ・ジョンウやマ・ドンソクが20歳過ぎに見えるかは置いておこう!テンポが凄く速いというわけじゃないけど見やすいし存分に楽しめる歴史モノ。
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