風で揺れる木々、舞い落ちる木の葉、射し込む陽光、中国奥地の大自然。視聴者が人物の所作や表情から雰囲気、少ない台詞から多くの物を感じとらないといけなくて、いかにもカンヌ映画祭好みの芸術性の高い玄人向けの映画ですね。
「グリーンディスティニー」に若干雰囲気は似てるけれど、チャンバラシーン少ないし、ワイヤーアクションもあったかどうか分からない。アクション多めの武侠映画を期待すると残念な事になると思います。
時間が淡々と流れ音楽も控えめで、意図的なのでしょうが古臭い演出。2015年の映画なのに古い映画を観ているような感覚に陥ります。スーチーさん久しぶりに見た気がします。彼女の魅力は天真爛漫で元気なだと思っているので、今作の感情を抑えた感じの演技はちょっと違和感。別の一面を見れたのは良かったですが。
日本から妻夫木さんと忽那さんが出演しています。良い意味では溶け込んでいます。悪い意味では彼等の良さが出ていないです。
私が楽しみにしていた戦いの場面も遠くからのシーンだったりと抽象的に描かれていてよく分からずイマイチでした。冒頭だけ見せて後はご想像にお任せします的な表現が多いです。間違いなく観る人を選ぶ映画で私には良さが分かりませんでした。中国の歴史に詳しい方が観ると楽しみ方も違ってくるのかも知れません。
