☆男女の恋愛観をアート性高くストーリーにした映画。カメラに向かって語り出すドキュメンタリータッチの撮り方はシュール。女性が何股もかけるという特に何も起きないストーリーは退屈。
☆夏服×黒人たち×ブルックリン街の組み合わせは、かっこ良くて絵になる。鍛え上げられた身体を引き立たせる洗練されたファッションや振る舞いは都会的。
☆白黒映像で、光と影のコントラストが柔らかく深みもあって美しい。身体のかたちを強調するシーンも多い。一部カラーになるシーンは、鮮やかなエフェクトをかけたようなカラフルさで、その差が大きくて斬新。
☆サイレント映画時代のような荒々しいシンプルな字幕はお洒落。あえて荒さがある編集は味があっていい。
☆ジャズの音楽や太鼓音が、軽やかさや甘さなど効果的に使われていてぴったりだった。低音が効いている。
☆特にダンスシーンは凄い。ジャジーなワルツナンバーに合わせたコンテンポラリーペアダンスは、曲の情緒を最大限に魅せていて、身体的に強くかつ優雅で技術力の高いダンサーと洗練された振り付けに心踊った。ドレスやピクニックの演出も秀逸。
☆部屋の雰囲気も素敵。特にろうそくに照らされたベッドルームは印象的。
☆ラストのオフショット映像は、俳優の素の様子が分かって熱かった。
