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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒーのlordanthonyのレビュー・感想・評価

3.9
まず、フェアトレードのことを描いていたのが良かった。正当なお金を支払うことは、その商品が継続して供給されるのに何よりも大切なこと。買う側が強くては、品質も維持されないと思う。ルワンダの労働者の表情が印象に残る。

コーヒーを朝飲むことで、仕事の日は「1日が始まる」というスイッチが入る。家にいるときは自分で豆をひいて淹れられるので楽しい。歳をとってブラックコーヒーが飲めるようになったとき、こんなに美味しいのかと感動した記憶がある。豆をひいたときの香りとか、いろんなところを楽しめる。

大坊珈琲店、あるうちに一回行ってみたかった。マスターの所作のカッコよさ。かなり濃そうだけど、きっと美味しいのだろう。

サイフォンで淹れられるコーヒーの美しさについて語られるところがあったけど、本当にその通りだと思う。昔、日比谷の紅鹿舎に行って、マスターの所作に見入っていた。味ももちろん大事だけど、淹れられる過程に芸術性を感じた。
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