歌代

死霊のはらわた IIの歌代のレビュー・感想・評価

死霊のはらわた II(1987年製作の映画)
4.0
これ、もはや怖いのか…?笑
全編にわたるやりたい放題っぷりに大爆笑。しかし、溢れるエンターテイメント精神に感激してました。
しかもきちんと1の良いところをブラッシュアップしてる。なんなら後の『スペル』に繋がる描写もあり、サムライミ監督の真面目さが大好きになりました。

まず冒頭、"これまでのあらすじ"という体を装った大胆な改変というか捏造から最高。
5人でやってきてた前作から改変してアッシュは恋人と二人でやってきたことになっている。
しかし、小屋の設定を加えて後からやってくるもの(全くの部外者と関係者)を追加したことはかなり効果的で、1とは別の緊張が生まれてると思いました。

もうあらすじの時点で映像のケレン味がすごい。振り切ってて気持ちいい〜。
展開の強引さがどうでもよくなるほどに全編作り手の瞳がキラキラ輝いてる。
色々あったけど中指立てる右手が大好き。ねずみ取りにひっかかるのも笑えた。
というか怖さよりも笑えるところの方が多い。水たまりの使い方とがギャグにしか受けとれなかったです笑

終盤の展開はまさかまさかの連続。
アッシュがシュワルツェネッガーに見えた瞬間があったもん。
だけど、個人的に苦手な"思想のマッチョっぽさ"みたいなものが感じられなくて受け入れやすかった。
そのままラストまで突っ走ってくれたのが嬉しかったです。
まったく飽きない90分でした。
歌代

歌代