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スター・ウォーズ/最後のジェダイのmskywalkerのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

スカイウォーカー最期の物語。


想像以上に絶賛されているのが意外だなと思ってしまうくらい今作はわたしの胸にはあまり響きませんでした。


懐古厨&ジョージ・ルーカスのスターウォーズが大好きだったので、どうしてもディスり気味の感想しか出てこないが心苦しいです。


率直に言うとルークは死んでほしくなかったです。前作のハン・ソロの死だけでもわたしにとっては大ダメージだったので、正直いい加減にしてくれといったかんじです。
キャラクターの死をもって新たな展開を生むのは何か違う気がするんです。


前作がハン・ソロだけで保っていたように今作もルークの存在がなければスターウォーズと呼ぶには難しいと思ってしまいます。


レイを含むフォースの覚醒からの新キャラクターは今作をもってしても未だに深みのない薄さが目立ち、ルークなどのスターウォーズを代表するキャラクターを安易に殺すのはいいが今後の物語に イヤな予感がする としか思えないんですよね。


そんな薄さが特に目立ったのはパルパティーンを少しは見習えと言いたくなるスノークももちろんそうですが、フィンとローズ。

彼らの動向は無駄なシーンと言わざるを得ないものでした。このシーンに至っては丸々無くても話が成り立つので尺稼ぎにすら感じてしまいました。
そういえばラブロマンス要素なかったわと思い出したように突然入れてきた不自然なあのシーンも思わず、は?と声が出そうになったぐらいです。


前作からフィンのキャラクター自体に必要性を感じていませんでしたが、今作で余計にガッカリの立ち位置でした。

唯一深みが増したキャラはBB8ぐらいでしょうか。彼はR2パイセンと並んでももう馴染んでいる気がします。



そしてライトセーバーの戦闘シーンがやはり残念ですね。
ルークが草でちょろちょろ遊んでいた笑 のが悪いのですが、レイにもう少しちゃんと剣術を教えてあげて欲しかった。
カイロ・レン(30)も情緒不安定に振り回す戦法なので、これまでのシリーズのジェダイやシスの戦いと比べてしまうとどうしても見劣りしてしまいます。


ルークの過ちによって気持ちが揺れ動くのはわかりますが、まさに中途半端という言葉がお似合いのカイロ・レンの行動には若干呆れてしまったので、次回作で彼には挽回してほしいところ。ハイウエストをしている場合ではない。


今のところ不満しか言ってませんが、もちろんこの作品に良い所だってありました。

一つはヨーダのヴィジュアルがあえて旧三部作をリスペクトしたものであったこと。CGの機敏なヨーダも好きですが、このヨーダの登場には興奮しまくりです。
ヨーダがルークに語りかける言葉も素敵です。
一時期アナキンも出るかもよと噂されていましたが、こちらは実現しなかったんですね……残念。


二つ目は単純なんですが、ポーグが可愛すぎな件。
フォースの覚醒でハン・ソロという大切な相棒を失ったチューイの横に小さな相棒が一応いてくれて少しは安堵したというか和みました。


三つ目はキャリー・フィッシャー。エンドロールには物凄く感動しました。


そして最後の良かった点は、やはりルーク・スカイウォーカー。彼の最期は認めたくないですが、今作は彼の物語としてだけ見れば良作とも言えるかもしれないです。マスター・ルーク・スカイウォーカーという響きだけでも熱いですし、終盤ルークがカイロ・レンと対峙するシーンは本当に胸熱です!



ジョージ・ルーカスのスターウォーズにはどんな展開が来ようが、これがスターウォーズなんだと常に新鮮さがあり、皮肉るような要素など皆無でしたが、やはりこれを観ると違う人が製作しているんだなと痛感させられました。



スターウォーズとはスカイウォーカー家の物語であるというのが潜在意識的にあったので、このオチは非常に悲しいのですが、今作でスカイウォーカーの物語が幕を閉じ、新たな世代へ受け継がれるフォースをわたしも気持ちを切り替えて見届けなければいけないなと思った次第です。
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