Pep

スター・ウォーズ/最後のジェダイのPepのレビュー・感想・評価

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2回目の鑑賞。
旧作のストーリー、設定、キャラ造形への見方が、8鑑賞後に大きく変わってしまう(ことによっては、台無しになる)ことが、批判されてる点だと思う。
それは伝統を崩すとか、新たな視点を導入する、といったこととは全く異なる。
スターウォーズというシリーズの形式や抽象的なテーマに言及し、それを修正するだけなら、ここまで酷評されなかったのではないか。
そもそも、もっと時間的に遠い話にして、このトリロジーの自律性を高めれば良かったのだが。

この映画の目標は「ep4のテーマへの原点回帰と伝統からの離脱」だが、その目的のために不要な過去作への言及が多すぎる。その最たるものが、ルークの人物造形。(英雄譚の否定という意図があるかのように見えるが、しかしEP8は新たなキャラで英雄譚を語ってしまっている)結果、伝統原理主義vs改革主義というファンの対立構図を生み、「何をどう変え、何を変えないか」というシリーズもののカノンとしての唯一の生産的な議論を隅に押しやってしまっている。
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