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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのmasakaのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

エピソード8『最後のジェダイ』のラストで唐突にその笑い声を響かせてくれたパルパティーンさんのお家を突き止めるべく、レイとカイロ・レンはそれぞれに宇宙を右往左往します。

ということで、ガッツリネタバレしてるのでご注意下さい。

せっかくおじいちゃんリスペクトなマスクを叩き割って厨二病を脱出しかけてたのに、レイに振られたショックで「やっぱり俺にはダークサイドしか無いんだー!」とばかりに金継ぎ状態でマスクを修復して余計に拗らせちゃったカイロ君。またその継いだ赤いラインが淡く発光しててカッコイイのが余計に痛々しくって何かもう、一周回って「しょーがないなぁ、ウチの子は」って謎の保護者気分になってしまいました(笑)
初恋の女の子に「ベンの手だったら取りたかったなぁ」と言われ、お母さんに優しく窘められ、漸く「厨二病恥ずかしい」と自分を取り戻す所なんか、もう小学生男子か!とツッコミたくて仕方ない。

そんなカイロ君にしつこくラブコールを送られ続けてるレイは、今回ずーっと暴走しまくりつつ「それどころじゃないって言ってるでしょ!」と雑対応。最終的に「しつこい!」って言っちゃってるし(笑)
3作通してこの2人のやりとりを見てるので、今作でも2人の共闘シーンが観れるかも、と期待してたのに殆ど無くて残念でした。
ラスボス・パルパティーンも、裏で糸を引いてたって言うけど、何をしたかったのか、何でレイの命を狙ってたのか不明だし、その辺の脚本はかなり雑な印象です。
パルパティーンに関しては、ほぼ出落ちと言っても過言ではないかな。しかもその『出』が前作ラストの笑い声っていうね...

エピソード4〜6のオマージュとか、彷彿とさせるシーンが随所にあるので、見直してから今作を観ると更に楽しめます。

余談ですが、デス・スターのシーン。アダム・ドライバーがめちゃくちゃ寒そうで笑った。
涙を堪える演技でもあるけど、ほぼ寒さを耐えてる顔だよね、アレ。俳優さんも大変だなぁ。

余談その2
前作と打って変わってローズがただのちょっと目立つ脇役扱いになったのは前作でのバッシングが影響したのかな?と大人の事情が見えてウンザリしました。

さらに余談その3。
ラストのキスシーン。余計だという意見もあるけど、私はずっとレイはカイロ・レンに惹かれてたと思ってるので、アレも納得してる。観てる方はそんな事してる場合か!って思うんだけど、ギリギリの状況だからこそ、「互いに理解しあえる相手」が出現したら惚れるよね。
レイはカイロ・レンの誘いは断るけど、「対だ」という言葉は否定しないんだよ。
フィンやポーはレンをジェダイとして見ちゃってて、どこかで「自分達とは違う」とレイアやルークと同列扱いしてるので、恋愛相手にはならないし。
個人的には、レイにはベンとミレニアム・ファルコンで宇宙を旅して回って欲しかったなぁ。
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