トレバー

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのトレバーのレビュー・感想・評価

5.0

ボクにとってSWは言わば、産まれたばかりの
ヒヨコが最初に認識したものを親と思うようなもので
色んな価値観の基準になってしまっています。

ヒーローは、普通の少年が資質に目覚めて
活躍するルークだし、

ヒロインは、強気でただ助けられるのを待つお姫様では無いレイアだし、

ヒーローのサポートは、兄貴分でちょっと悪くてなんならヒーローよか全然カッコいいハン・ソロだし、

最強でかつ震えるほど圧倒的にカッコいい敵役はダース・ベイダーだし、

宇宙戦艦は画面いっぱい埋め尽くして畏怖するような存在感のスターデストロイヤーだし
(枚挙にいとまが無いので略)

小2で、映画館で洋画を観るのが初めてでそんなのに出会ってしまったんです。
ファンファーレとともに黄色い字幕が下から上がってくるのを見る度に
パブロフの犬のごとく泣いてしまいます。

成長して、色々トンチキな所に気付き始めながら
(ビデオの登場で見返す事が出来るようになったからです)
各キャラや兵器、演出をより理解出来るようになり
ずっとSW愛は無くなる事はありませんでした。

全9作作りたい、とはすでに知っていましたが
まさか実現するとは思ってなかった頃、
晴天の霹靂でベイダー生誕物語の制作発表マジか!
蓋を開けてみたら可愛らしい金髪の元気なちびっ子がベイダー!?
無い、無いよ!と絶望の淵に叩き落とされ
本来は良い所も多いep1が今でもボクにとっては
ワーストなのです、、、。
ことほど左様に、特にSWのファンは歴史が
長い事もあり思い入れの度合いが各々違うんですよね。

それからも紆余曲折ありましたが、いよいよ
最終作となると、身構えてしまう自分がいました。
ep8が、観た当時はフレッシュさを感じつつも
見返す毎に自己評価がダダ下がり、本作への
期待は底値になっていました。
ここから、どうケリをつけるんだよ!と想像つかなくて。

JJエイブラムス、頑張りました。すごい。
よくもまあ、しっちゃかめっちゃかになった
世界観や設定をリセットする事なく落とし所をつけました。
ベスト、ではないですがベターな仕事だったと思います。

ひとまず最終作としてのケリはつけてくれました、
決してやっつけ仕事とかではなく。

「エンドゲーム 」のように計画された上での
完結編では無いのでかなり駆け足でしたが、
なんとか終わらせてくれました。
ボクは、色んな気持ちが駆け巡りながらエンドロールを
泣き腫らした目で見つめていました。

星の数は、ボクのSWへの思いと平均値を
下げたくなかったためで、本作が満点と
いうわけではありません。
複雑な気持ちはあります。

ひとまずスカイウォーカーサーガは完結しましたが、
ボクの中のSWは終わりません。

すっげー濃くてメンドくさい事はネタバレ欄に書きます。
本作は勿論、今までの作品を観てない方には
分かりづらいw内容になると思います。
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