じしゃく

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのじしゃくのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

監督交代とかいろいろあって公開前は「大丈夫かな…」って不安だったけど私の見たかったものは見られた気がします。サンキューJ・J…

良かったところ
・やっぱりフォースっていう不可視の強大な力に葛藤を抱く主人公っていうのがSWらしくて、前の2作品よりもその要素が濃くて個人的にはあーこれだよこれこれ!っていう感覚
・チューイがレイアの死を知って慟哭するシーンで思わず泣いてしまった。えっ私SWで泣くの初めてでは…?って思ったけど親友のソロも、ルークも、そしてレイアもいなくなって遂に一人、っていうチューイの気持ちを想像するとダメだった
・後半のベタベタでも熱い展開、少年漫画脳な私は好き。諦めかけたところに増援とか、歴代のジェダイ達の声でレイが再び立ち上がるとかそういう
・カイロ・レンに隙が出来るのがレイアの死を悟った瞬間っていうので心にくるものがあったし、ハン・ソロ(の幻影?)と会話するシーンでEP7とは違う、父親に見せる弱気な息子の一面だったりで今回の彼は好きだ…
・個人的に一番盛り上がったのはルークが霊体で登場~レイを送り出す一連のシーン。主人公の師匠ポジションとしてルークは最高の役割を果たしていたし、前作までの主人公から今の主人公への激励とかいうこれまた熱い展開はやっぱり好きだなぁ…その後Xウィングを出すシーンでテンションが一気に上がった!これはズルい
・ラスト、レイがスカイウォーカーの名前を背負うことを決めたシーンはレイが凄く誇らしそうで、何かもう普通に「良かったね…レイ良かったね…」って思った。始まりの場所でもあるタトゥイーンなのも胸アツ。こんな感情でエンドロールを迎えることが出来ただけでもこの映画は個人的に成功だったと思える
・「スカイウォーカーの夜明け」っていうサブタイも見た後は凄く好き。
スカイウォーカーってレイでもありカイロ・レン(ベン)でもあり、そしてルークとレイアのことも指しているんだなぁという解釈。
レイが最後に名乗ったとおり、2人のスカイウォーカーをマスターと仰いでその魂を受け継いだレイの、ジェダイとしての迷いや暗黒面への揺らぎを断ち切ることができたっていう意味の夜明けだったり、
スカイウォーカーの血を受け継ぐカイロ・レン=ベン・ソロの暗黒面からの夜明けだったり、
ジェダイとしての宿命から逃げていたルーク・スカイウォーカーがレイを通して師匠としてではあるけど再び過去や宿命と向き合うっていう夜明けだったり、
息子のこと、ルークのこと、これからの世のことを案じながら最後まで戦ったレイア・スカイウォーカーの長い長い旅の終わりっていう夜明けだったり、
いろいろ詰まっててこのサブタイがめちゃくちゃ好きだなって思いました

微妙?なところ
・後半は面白いけど前半はちょっとぐだり気味?というかシナリオが雑なのかもしれない。C-3POの記憶なくなるくだりとか普通にいらなかったし(演出もしんみりしてたからもしかしたらもうずっと戻らないんじゃないかと思って焦ったのにあんなアッサリ戻るんかい…)レイの謎単独行動~フォースで輸送船爆発のシーンとかマジで雑すぎてえっ嘘でしょ…?って思ったけど何より「こんな雑なシナリオ運びで私の大好きなチューイが退場するの…?」っていうショックが大きかった。まあ生きてたんだけど…良かった…いや良くない…
・EP8で「お前は何者でもない」って言われてたのに結局パルパティーン一族だったじゃん…ていうかEP8の設定や言ってることを否定するような流れとか割とあった気がする…いやまあEP8より今作が面白かったからそれはもう…いっか…(?)
・ただ上記2つはSWあるあるの「シナリオがちょっとガバガバ気味」に含めていいレベルなのか私にはまだ判別がついていません


(結局フィンの「レイに言いたいこと」って何だったの?)