このレビューはネタバレを含みます
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を鑑賞。
最高指導者となったカイロ・レンと蘇った皇帝パルパティーンとの決戦に挑む反乱軍と最後のジェダイであるレイの戦いを描くスペース・オペラ。
エピソード9にして【スカイウォーカー・サーガ】の完結編。
冒険浪漫に立ち戻り、戦争アクションで締めていて、エピソード4の焼き直し感は否めない。
知恵を絞っただけあり、オマージュとクラシカルかつプロット多めで考える前に進んでいく。詰め込みまくりで全体の速度が速いのは、3部作というよりは2話分をまとめた感じだから。情緒薄目だが、42年の歴史が補う。
物量作戦で豪華な画作り、J・Jスタイルは抑え目。
デイジー・リドリーとオスカー・アイザックは気を吐く。アダム・ドライバーの巧さも映えないままで、型の中の演技の難しさを見る。キャリー・フィッシャー、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、アンソニー・エドワーズ、ビリー・ディー・ウィリアムズに見せ場。
それでも、随所にグッとくるシーンがあり、おいらも嫌いになれない。
シリーズを綻ばせたエピソード8に続き、コリン・トロヴォロウの降板、キャリー・フィッシャーの急逝を受けての立て直しなので、新しい設定入れまくるなど、新々三部作としてはまとまりに欠いてはいる。J・J・エイブラムズが再登板でなんとかまとめた手腕は評価されてよいが、そもそもエピソード7から始まった焼き直しフォーマットがこれを招いた部分もあるので、難しいところでもある。
ああ、終わったなぁ、という感もあるし、新シリーズは続けるんだよなぁ、という歴史のパワーに飲み込まれる。
まさに大河SFなX作。
おまけ。
1977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が全米公開されて以来、スカイウォーカー家を軸に42年にわたって語り継がれてきた壮大な『スター・ウォーズ』サーガの完結編となる第9章。
監督は、新3部作の1作目『フォースの覚醒』を手がけたJ・J・エイブラムスが再登板。
ややネタバレ。
焼き直しから、新監督たちの手で違う地平にたどり着いて欲しかったのだろうなぁ、と思う。