スガル

ぼくとアールと彼女のさよならのスガルのレビュー・感想・評価

1.4
観ました。
主人公の男は他の映画で印象に残っていたのでこの映画を観たいと思いました。
500日のサマーのスタジオってことでしっとり心に響く映画かもと期待しました。最低で最高のサリーは文句言いつつも雰囲気がよかったし楽しめたので。

恋する2人の文学講座の言葉を借りるなら「これって映画と呼べるのかな?」です。
内容があったのでしょうか。

真剣に観始めたのに途中で寝てしまいました。お金出して借りた映画だと過去5年ぐらいそういう映画はないです。

さすが500日のサマーのスタジオだから雰囲気はすごくよかったです。俳優もいい感じでした。

この映画は何を目指したのでしょう。
最低で最高のサリーのフレディハイモアと同じく無気力な若者が主人公でした。このパターンは最低だと思います。この主人公に感情移入できる人は人間ができてる人なんだろうな。
自分はこの映画を観てテーマを感じられませんでした。この映画の価値はなんなのでしょう。最低で最高のサリーだと恋する気持ちが描かれていてよかったと思いましたが、この映画は恋も描かれていなかったです。
病気の人間をいたわる憐れみと恋や色んな複雑な葛藤を描くべきなんだと思いました。
現代映画的で恋にフォーカスしないところはまあ許せると思います。他にもっといいところがあるのなら。
変化球つかうのはこの制作スタジオのパターンでしょうか。王道ハリウッド映画を撮れない人たちが作った映画なのかもです。ツーランクぐらい実力が下。

分析とかできないし文章力がないのでうまく説明できません。

階段の上と下でやり取りするところがなぜかよかったです。期待できるかもと思ったんですが。それ以降何一つ期待を上回る部分が存在しなかったです。

ガンを患う人に接するって繊細なところあると思うんです。当の本人もだけど周りの人間も。
弱気になってるのを元気づけたり。学校のみんなからは偽善者呼ばわりされたり。
一番大事なのはあなたは大切な存在だと思う気持ちなのかな。それを伝えること。
すべての部分で期待の十分の一ぐらいだったと思います。
そもそも女の子に感情移入できなかったです。発症してから友達になる設定なのがどうなんでしょう。病気になる以前の精神状態がまったくわかりませんでした。
主人公の気持ちが感じられなかったのも致命的だと思います。恋を前面に出すわけでもなくて何をもって関係を続けたんでしょうか。お互いのつながりが理解しにくいと感じました。
主人公がセクシー女子に誘われてプロムに行くという部分は物語が破綻してないですか?理解不能です。性格悪いけど生身の女性がいいってことかな。性格悪い女性に誘われて喜ぶ主人公は見たくなかったです。登場人物の中身が薄いと思いました。
善人ぶるって言われたシーンもランチでの台詞だけ。それ以外に関連するシーンはないと思いました。
治療をやめることに怒っていたけどそのシーンに心にくるものが存在しなかったです。本人は効果がでないなら心身ともにダメージ大きいから仕方なくやめると決断。それを責めてうじうじしてるのがばかみたいです。現実的過ぎて映画で見る意味があるのかな。


あと観ながら頭によく浮かんだ映画がリトルランボーズでした。
映画で映画を取り入れた映画にろくなのはないと感じます。個人的には映画愛ってところだけでも心地よさを感じたかったです。地獄の黙示録などのオマージュと言いつつ本人が作ってる映画はリトルランボーズ以下の感じでした。映画というよりクレイアニーメーションなのかな。
そういえばスーパー8は好きです。映画愛を感じたし青春の感じにキュンとしました。評判悪いけど。ひとつでいいからそういう価値ある部分を感じたいです。

さっきも書いたように女の子がこの映画で魅力だしてないのが残念でした。
この女優さんは悪くないのに。

原作があるっぽいです。
原作はほんとどうでもいいんだと思います。作る人が気持ちを持っていれば。FUNNY STORY だと気持ちの部分が感じられました。


他の人のレビューを読みました。
やっぱりというか当然なんだけど若い?人の初監督作品なんだなあ。
ショートタームと同じだ。形から入るというか中身がないところはよく似ていると感じます。
よく言えば俳優さんの活かし方がうまいのかな。雰囲気作りが上手だし美的センスは素晴らしい。
説明したつもりで説明になってないところやバランスの良くないところは監督自身が気付いてないのかも。

中盤の話の進まなさとかはそれがリアリティになってていいと感じる人が多いようです。現実的とかリアリティって言葉で感想書いてる人が数人いました。
人物の内面描写ができないのに肝心の女の子との関係が発症してからなのはダメだと思います。結びつきが希薄です。いい監督さんなら数秒の映像で深く描くこともできるでしょうけど。

年齢で判断するのはよくないと思いますが、この監督さんが現実的な人の死を描くのは早いんだと思います。こういうリアルな映画で人の死を描くのは相当な力量が問われるはずです。監督が哲学を持って初めて人を感動させることができるというか。
高評価の映画だとは思いますがその人達がほんとに感動したとはちょっと信じられないです。
雰囲気重視の人にとっては高評価になる映画なのかもです。映像とビジュアルに価値を置く人。自分は人物の気持ちを感じたいと思うのでこの評価になりました。
ラストの5分はちょっといいなと思ったので0.3ほど点数上げました。

ひとつ思い出しました。
ヤクが入ってたのはスープかお菓子かの話。
ほんとどうでもいい話だと感じました。そのエピソードで何を表現したかったのでしょう。ぬいぐるみが出てきたことも意味なかったです。
映画を作る時に何も考えていないのでしょうか。たぶんヤクのエピソードでふれあいというか仲良くなる情景をだしたかったのだと思います。でもあまりに無駄な部分が多すぎます。映画って2時間で観るものだからすべてに意味を持たせるべきなんだと思います。すぐれた映画には無駄がないと感じることが多いです。意味なさそうなシーンでも意図されてたり。

















フィルマークスのキャスト記載に主役のトーマスマンの名前がない。いい加減だな(フィルマークスの運営スタッフが。違う映画でも結構あります)



観て1日ちょっと経ちました。
うーん、不思議。なぜ自分はこの映画をよく感じないんだろう。色々その理由について考えてみました。
まず第一に自分は映画を真剣に観すぎるのも理由かな。休みの日しか観れないし高いお金で映画を観てます。基本月に4本しか観れない宅配レンタルがメインで。いつも元を取ろうと必死です。それがハズレ映画だと殺意覚えます。この映画は自分にとってちょっと表面的だったと思います。奥の深いものがなかったです。

この映画はシリアスな映画ってところもすごく大きいと気付きました。
コメディ映画だと観客を笑わせることも意識してるからよっぽどのハズレでない限りその点で満足度が上がります。シリアスな映画だと映画のテーマが際立ってきてしまいます。しかもこういう日常的な人しか出ない映画は特にテーマこそが大事だと言えるかも。バイオレンスやラブ、アクション要素が入っているならその部分だけでも楽しめるから評価しやすいです。そういう要素って古今東西昔から人々が映画や小説に求めてきたもの。人間の根源的というか本能的に求めてる話なんだと思います。
この映画の話って大まかにいえば病気の友達との心の交流なんだろうな。だからこそその美しさを最高の状態で映画にしなければ価値はないと思います。

この映画にラブの要素入れなかったのはどうなんでしょう?
というか中途半端に恋の要素が入ってるのが支離滅裂な感じ?
恋愛っていうものはやっぱりすごく大事な物事だと思います。本能的なものというか人々の琴線にふれるもの。この映画はあえて恋愛要素を入れてないというより個人的には原作に忠実にしただけな気がします。原作以上の話にしたいという熱い気持ちは製作者側にはなかったのかも。
女の子が主人公に対する気持ちがあまり把握できなかったです。恋愛感情ではないのならどういう感情なのでしょうか?映画の方向性では女の子の気持ちは純粋な友情と描いていたと感じました。2人のふれあいシーンでお互いを理解する描写がしっくりこなかったです。唯一の理解者と思う感情がこっちにも伝わってきてほしかったと思います。こういう部分は映画なんだから老獪なテクニックを使ってでもいいと思います。観客にいかに登場人物の内面が伝わるかをしっかり考えて欲しかった。

主人公の男の中途半端な恋愛感情はどうして?
ここでキスするとかいう妄想が2回ほどありましたが。

好きなら好きではっきりしろ!

映画の方向性がぶれぶれですか。監督が何も考えてないというか。好きでないならそういう描写要りません。キスの妄想入れるくせにプロムに行くのは性格悪い女子って。
友情にしてもあまり伝わらなかったです。この2人の関係はうまく説明できない。

うまく説明できないですがこの部分が大事でしょうか。
色々考えていて自分なりにこの映画のよくないところを説明しようとすると、この映画には機微がないということ。
繊細さと大人な部分がないと言い換えれると思います。
あんまりこういうシリアスな映画は観ないので詳しくないですが、女性監督だと人物の内面を大事にしていたりすること多いと感じます。繊細さを大事にしていたり。
大まかな人間の感情も大事にしているのは当たり前ですがさらに細かい部分を意識していたり。いい女性監督だと気持ちの「流れ」みたいなものも意識していたりすると思います。最近観た「恋は負けない」でも内面が伝わってきました。ニコールホロフセナー監督の映画もそういうところすごいと思います。「少女が大人に変わる夏」なんかも内面を意識してる映画だと思います。
あーうまく説明できない。

あと、思ったのが人物を映すシーンっていい映画はその中でシンパシーを感じさせるようになってる気がする。
共感だと大げさすぎるしもっともっと繊細なもの。
例えば5秒人物の表情を映す場合でもその人物の機微を監督が意識してる。特に自分は日常的な一般人だけが出る映画はそれが感じられるかが大事だと思います。そうじゃないと映画の1秒1秒が価値がないです。アクション映画を観てるわけじゃないんだから。

うまく説明できないです。
とにかくこういうおしゃれ系映画大嫌いです。ビジュアルでごまかすとこ。



繊細さがない映画。
シェフ三ツ星フードもそうだしショートタームもリトルランボーズも自分が嫌いな映画にそういうところ共通してると思います。
映画全体のこまやかさもないし登場人物の繊細さもない。
一見繊細そうに見えるところが腹立つ。シェフの監督は繊細さがないのは顔で分かりますよね。雰囲気を前面にだせば表現できると思ってるんだろうな。全体というか大まかなパートでしか方向性を考えてないからごちゃごちゃしてるし美しくない。
ショーンペン監督のイントゥザワイルドもそうだな。
うまく説明できない。抽象的に書くしかできない。文章力ないし。
ネバーエンディングストーリーはすごい熱いものを感じるのになぜ続編のパート2はそれがないんだろう?子ども心に不思議に思ったよ。
その違いを詳しく文章で説明する必要はないのかも。できるにこしたことはないけども。感性でいいかな。
以前ある人に言ったことあるけどサムライミ監督のスパイダーマンは監督の内面がすごく出てると。ただのアクション映画なのに。まあ主人公は苦悩するからそういう雰囲気は出てるかもだけど、自分は監督の繊細さと内面が伝わってきたと思います。映画はそんなに好きじゃないんだけど。
前もどっかで書いたけどそういう監督の気持ちが伝わってくる映画ってあると思います。自分が嫌いだと思う映画は監督の内面が伝わってこずにしかも悪い部分が見えてくる。レビュー書いてるこの映画の監督はそれなりに熱い気持ちもあるだろうしセンスもあると思う。でも実生活での人物としての繊細さはない人なんだと思います。ビジュアルのセンスはいいね!
サムライミだとオタク?な感じで女性にもてなかった心の痛みみたいなものも映画で昇華されてると思います。自分はそれを感じました。思いこみの部分もあるだろうけどね。
リトルランボーズとかもショートタームの監督もちょっと繊細さがないと思います。繊細さというより心の痛みと言い換えれるのかな。ビジュアルというか雰囲気を出さずにもっと実直な映画を作るなら自分は評価したいと思います。
長くなったとりあえず終わります。



ウォークトゥリメンバー観ました。
この映画を意識して借りたのではなくてたまたまです。
どちらの映画も観た人は自分が言うこと理解してくれそうに思いましたががやっぱり無理なのかな。
ウォークトゥリメンバーだと愛を描いてました。それもただの恋愛ではなかったと思います。ありきたりな恋愛映画ではありませんでした。自分の中の純粋さが呼び覚まされる感覚は少しびっくりでした。この映画に恋愛要素がないことを評価する人もいるようですがそれは普通の恋愛映画と比べてるからじゃない?
まあ似てる話だからといっても比べることに無理はありそうですが。
この映画を高評価する人の感覚がちょっとわかりません。けっこうレビューは読みましたが具体的に何に感動したのかいまいちわかりません。
映画に限らず色々な物事を見るときその本質ってあると思います。人が感動するのって本質的なものを感じたからだと思います。この映画に本質的なものがあったでしょうか。かなりごまかす感じの映画を作ってましたが、あれに感動できる人は誰もいないでしょう。ピカソやダリじゃないんだから。前衛的なものに造詣が深い人なら感動しそうです。
正直、この映画の感動ポイントは心の交流なんだと思います。ただ自分はその部分を素直に受け取れなかったということなんかな。
高評価する人達はけっこう我慢強そうに思います。穏やかな気持ちで退屈な映画を観れる人達でしょうか。
この映画は本質的なものを描くのになぜこじらせ系の主人公を使うんだろ。不思議です。現代だとそうなっちゃうのかな。普通にがんばる若者を主人公にしてストレートに描くことは時代遅れなのでしょう。
恋愛にしても真正面からとらえればいいのに。恋愛を正面から撮るのは気恥ずかしいところもあるんだと思います。ひねって逃げて表面的なところは現代的と言えそうです。

他の映画と比べるのはあれなんですけど、この女の子が主人公と対等じゃないことに気付きました。
バランスが悪いと思います。病気で死にゆくからそういう存在だと言われたらそれまでなんですけど。
女の子の人格を表現しようとする努力が感じられない映画だと思いました。もう前半の途中からこの女の子の方向性が決まってしまってるというか。内面を強く出す存在ではなかったと思います。そこに物語がありますか?
心の交流といいつつ中盤ぐらいから映画的な強い交流がなかったと思います。そりゃあ眠くなる映画になってしまいますよ。

何度もしつこいですが主人公の映画作り。
翻訳が間違ってるんでしょうか?クレイアニメーションのあれを映画と訳してるのがおかしいと思います。
リトルランボーズの映画作りみたいに、台詞もあって演技もしてる映画作りならかわいいなあと思います。でもこの映画の中の映画はわけわからな過ぎて腹立たしいです。指人形みたいなのを真面目に作る目的が理解できませんでした。駄作だよとか言う台詞自体にほんと意味がなかったと思います。
スガル

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