年々、エントリー作品の質が高くなって、注目作が増えてきてるアツい映画祭、それがサンダンス映画祭♪
ロバート・レッドフォードが立ち上げた事で有名なインディペンデント映画対象のこの映画祭には、多くのバイヤーもこぞって訪れ、制作者にとっては登竜門的な夢の舞台なんですよね、で14年度の『セッション』に続き、15年度のグランプリがこの映画
パッと見、観客の記憶にも新しい『きっと、星のせいじゃない』を思い起こさせる難病モノなんですけど、難病を真ん中に置くことなく、あくまで主役は「冴えない僕」であるところの、とんでもない瑞々しさと透明感と繊細さに、完全にノックアウト♪
『ウォールフラワー』のような青春の刹那と
『永遠の僕たち』のような恋の甘酸っぱさと
そして、なんといっても
『僕らのミライへ逆回転』のような溢れんばかりの愛おしさで出来ている!
映画好きの細胞をじわりじわりと刺激してくる、「映像」に対する実直さと愛情がひしひしと伝わってきたんですよね
それは観客に対して実直である事にも繋がるわけで
包み隠さないセキララな感情表現に、まるごとやられてしまった・・・
最悪な気持ち
最高な気持ち
それを
セリフ(言葉)と
映像(物質)で包み込んだ映画
カツラ、はさみ、本、クッション、生まれた映画たち
何もかもが愛おしく迫ってくるこの感動
「今」が眩しく輝きだす瞬間を自分の事のように味わった
個人的には、映画史上最高に記憶に残る「プロム」だったな〜…