YUMI

国際市場で逢いましょうのYUMIのレビュー・感想・評価

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)
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基本的に「家族の物語」なんだけど、冒頭の船のシーンといい、炭鉱事故のシーンといい、さらにベトナム戦争のシーンといい(特にこのあたりは「地獄の黙示録」を思い出してしまいました)、なかなかスリリングでハラハラドキドキさせられました。
そう言った意味では、上質なエンタテインメント作品としても楽しめました。

いくら長男(父亡き後の家長)だからといって、弟の大学進学の為に自分の学業を諦めてドイツの炭鉱で働いたり、パープリンのブス妹の結婚費用の為に自分の夢(海洋大学進学)を捨てて、戦争中のベトナムへ行ったりと、主人公だけが家族の犠牲にならなくちゃならないってどうなの?と思いましたが、結果的に彼はドイツで生涯の伴侶となる女性と出会い、ベトナムでは大親友がこれまた運命的な出会いをしたのだから、結界オーライって感じもありますね。
いろんな国へ行って、波瀾万丈の人生ってのも、ちょっと羨ましくなくもないし。
そして、そうやって命懸けで家族を守り抜いたからこそ、あんな大家族に囲まれた幸せな老後を迎える事が出来たんだろうなとも。
友情にも恵まれていたしね。
テレビの再会番組のシーンは、血も涙もない私ですらウルッと来ちゃいました。
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