九月

アロハの九月のレビュー・感想・評価

アロハ(2015年製作の映画)
3.1
学生の頃、学校の研修旅行で初めて海外に行ったのがハワイで、あの頃の気分を久しぶりに思い出した。
その時流れていた、どこかゆったりとした空気。でも軍の存在も確かに感じて、独自の文化や神秘的な大自然、今まで見たことのない世界にとても不思議な気持ちになった。

あの空気を感じながら穏やかな気持ちで眺められたのは良かったけれど、本当にそれだけだった。
何やら過去に失敗をして一線を退いた主人公のブライアン・ギルクレスト。その時に脚を負傷していて歩きにくそうだったり、仕事で訪れたハワイで元妻に再会したり…壮絶な過去があるのか、達観している人物のように見えた。それに宇宙開発の話が出てきた時は面白そう、とまで思ったのだけれど…
キャストや映像は好きなのに、ストーリーや登場人物たちが全然好きになれなかった。気持ちや成り行きが全く理解できない。ハッピーエンドっぽい終わり方にも拍子抜け。

今思うとかなりもったいないけど、当時の私は海外など別に行きたくなくて、早く帰りたくて仕方がなかったことを思い出し、苦い気持ちになった。
でもやっぱり一度訪れたことのある場所は何だか愛着が湧いているもので、改めてまた行ってみたいと思った。
九月

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