ささみ

ロスト・シティZ 失われた黄金都市のささみのレビュー・感想・評価

5.0
B級臭がするため期待しないで鑑賞したが、本格的で想像以上に面白かった!
なにやらイギリスの軍人で探検家の《パーシー・フォーセット》の実話がベースなようで。

【ストーリー】
イギリス軍に所属するパーシー少佐は上流階級に仲間入りすることを志し、軍の測量命令に従い南米アマゾンの川の源流調査へと赴く。過去調査に行った者達は誰一人として帰ってきていない、極めて危険なミッションである。先住民からの襲撃、病、密林に棲息する危険な生き物たち等、常に死と隣り合わせになりながらも、パーシーは役目を果たし無事生還する。そして調査の際に偶然発見した、古代文明の痕跡を発見したことがきっかけとなり、パーシーは探検へのめり込む─。

【good】
・パーシー
家族を犠牲にしていたのは頂けないが、行動力、判断力、分析力、コミュニケーション能力全てにおいて優れている人格者。周りが先住民を“蛮人”と馬鹿にするが、パーシーは見下すことなく謙虚に対応し先住民と打ち解ける。冒険へ行くならこういう人に付いていきたい。

・冒険
“古代文明”の遺跡を求めて──ただそれだけでワクワクする!!
ロマンがあっていい。かなり過酷だとは思うけど憧れる!
パーシーは古代文明の痕跡を発見してから、家族を犠牲にしてまで冒険にのめりこんだ訳だけど、気持ちはわからんでもない。
そんなん発見したら自分も絶対のめり込む。笑
歴史的遺物ってどうしてこんな心惹かれるのだろうか─。

【bad】
・犠牲
当然冒険へ出るとなると長い期間家を空けることとなる。独身ならば何の問題もないが、パーシーには妻と子供達がいる。只でさえ父親がいないというのは寂しいだろうし、ましてや生きて帰ってくるとも限らない。残された家族からしたら不安な毎日を過ごすこととなり気の毒であった。

・マレー
救いようのない屑。
典型的な自分は悪くない、周りが悪いという責任転嫁野郎。

【所感】
本作は冒険物ではあるが『インディー・ジョーンズ』のようにエンタメ性は低く、本格的な冒険物となっている。そのためエンタメ性を求めて視聴してしまうと退屈に感じるかもしれないが、リアリティを求めるのなら一見の価値あり。ちなみにずっと冒険パートではなく、冒険家としての苦悩が描かれたり、軍人なので戦争シーンもあり。

22#045
ささみ

ささみ