定年を一週間後に控えたユージとタカ、署長からは大人しくしていろとの命令だが、横浜に南米マフィアが乗り込み、ヤクザと中国マフィアを牛耳り、大掛かりな麻薬取引を目論んでいると聞き、いつものように単独捜査を始めるというお話。
シリーズの最終作ということで、主演二人の好きなようにシナリオが書かれているようだ。御歳70近いのに、往年のシルエットを保っている柴田恭平と館ひろしのご両人はさすがとしか言いようがないが、柴田恭平の全力疾走は別な意味でスリル満点だし、ハードなアクションがいちいちスローになっているのは、スタッフの細かい配慮が感じられる。南米マフィアのボス役に吉川晃司というのはやや役者不足だが、タカの恋人が親子ほどの歳の差の菜々緒だったり、最後の出陣にゴールドのレパードが用意してあったり、豪勢な退職祝いになっている。
