ちょいと心の洗濯をしたくてチョイスした作品…!(*´ω`*)
この作品、実話を元にした話なんですね~!
19世紀のフランスにおいて、
見えない、聞こえない、話せないの
三重苦を、生まれながらに持っている少女マリー。
ローティーンくらいの年頃だと思われますが、
家も貧しく、全く教育を受けてきていない
髪を梳かすのも、靴をはくのも嫌がり、いつもボサボサの泥まみれ・・・
裸足で大暴れして、奇声を発する彼女の様子は、
まさにオオカミに育てられた少女そのもの…!!
そんな彼女が、父親に連れられて聾唖学校に入れられそうになるが、
耳だけでなく、目も不自由で野生動物の様な彼女は手に負えないと、断られます・・・
しかし、マリーの生命力に深く感銘を受けたこの学校で働くマルグリットは、
この子の教育に全身全霊を尽くそうと引き受けるが…!?
みなさん…
想像してみて下さい。
もし、自分がうまれつき
目も見えず、
耳も聞こえず、
自分の意志を周りに伝える術をしらなかったとしたら・・・?
マリーは、そんな境遇の中で生きてきた。
10年以上もの間…
マリーという体の牢屋に繋がれた彼女の意思、心、、、
周りからは見放され、正常な頭脳があるのかさえも、分からない状態。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、
赤の他人である、マルグリットでした…
これには理由があり、実は彼女は余命は限られていたのです。
神の元に行く前に、意義のあることを成し遂げたい…!!
そんな思いが、彼女を必死にさせたのでしょう。
まるで、動物のようなけがれを知らない純真無垢な魂を持ったマリー。
しかし、いくらマルグリットが必死に教えようとしても、何にも分からないマリーにとっては恐怖でしかない!!
身なりをととのえ、キチンと座り、フォークとナイフを持って食事をさせることの大変さ…!!!
いっつも大暴れな、マリーの相手をするマルグリットの大変さは、想像を絶します…!!!
しかも、何カ月経っても変化が見られないとなると…(>_< )
しかしある時を境に、少しずつできるようなっていく様は、驚きです!
愛する両親に1年ぶりの再会を果たすシーンは、涙なしでは見られません…!!!
でも、まだ彼女は言葉を知らず、体という檻の中にいました。
そんな彼女が、ものには名前があるという事を理解した時の、素晴らしさといったら・・・!!!!
ほんとうに、鳥肌が総立ちしました…♡
彼女は、ちゃんと自分で考える力を持っていて、
湧き上がる泉のごとく、貪欲に言葉を貪る!
ラスト、明るいマリーの笑顔と、力強い手話をマルグリットに送るシーンでの
彼女の素晴らしい人間性と、成長ぶりに胸がいっぱいになりました…。
これを奇跡と呼ばずに、なんと言いましょう!?
人生は、捨てたもんじゃない。
マリーに起きた奇跡と、マルグリットに起きたこと。
人生には、変えられる事と、
変えられない事があること。
そして、マリーはとても聡明で、
その違いを理解していた事・・・
諦めたら、そこで試合終了だよ、
という、安西先生の言葉を思い出しちゃいました!
頑張ればいつかは成功するんだ!!
決して諦めなければ…
そんな奇跡を垣間見た作品でした。