ギル・キーナン監督作。
1982年にスピルバーグによって製作された名作ホラー『ポルターガイスト』のリメイク版で、サム・ライミが製作に名を連ねていますが、日本では劇場未公開に終わりました。
郊外の住宅街にある中古の一軒家に引っ越してきた家族が、住宅街の建設前に存在した墓地の悪霊たちが引き起こすポルターガイスト現象によって恐怖のどん底に突き落とされていく様子を描いた正統派の怪奇ホラーとなっています。
1982年オリジナル版の設定を基本的には踏襲していますが、霊たちが潜む別次元世界への進入にドローンが活用される等、現代風のアレンジがいくつか施されています。恐怖演出自体はジャンプスケアを中心とした安直なビックリ系で、ホラー映画としての恐怖レベルは残念ながら及第点未満の仕上がりですが、オリジナル版公開から30年以上経って劇的に飛躍した壮大なSFX映像がアトラクション的な愉しみ方を提供していますし、一家の長男坊を演じたカイル・キャトレット君の勇敢な立ち回りも見物となっています。
