キミシマユウキ

悪党に粛清をのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
3.7
1864年、デンマークからアメリカにわたってから7年になるジョンは妻と子を呼び寄せる。家族仲睦まじく駅馬車に乗っていたところ乗り合わせた二人組の男達に絡まれて…

『007/カジノロワイヤル』
で共演した上品ヨーロッパ役者
!!マッツミケルセン!!

!!エヴァグリーン!!
出演の西部劇。
西部劇が最近大好きで、出演者も好きなので観ないわけにはいかない!ということで鑑賞。

寡黙な男と沈黙の女による静かなる復讐劇。

どこかで読んだ映画本で
「沈黙ほど雄弁なサウンドトラックはない。」
という言葉があったが、今作の主要登場人物なんてまさにピッタリだろう。
物語は非常にシンプル。
久々に妻と息子に出会えた男に訪れる悲劇、そして復讐。そこに現れる女。
それだけだ。深読みやどんでん返しの展開などはない。
しかしとてつもなくかっこいい作品に仕上がっている。
今まで自分が観てきた数少ない西部劇の中でもトップレベルのウィンチェスター銃による銃撃戦は痺れる。
撃つたびに動かす主人公の銃捌きももはや美しいと形容していい。かっこよすぎる。
また、悲壮感漂うアコースティックギターのBGMも今作を引き立てていた。

しかしやはり一番の魅力はその渋いキャスティングだろう。
主演はドラマ版『ハンニバル』のレクター博士で大人気を博している
マッツミケルセン。
上記の通り銃捌きが最高にクールです。
多くを語らない寡黙な男の復讐劇。マッツが主演するというだけで絵になり、映画になります。
舌を失い言葉を離さない女役にエヴァグリーン。
出ました。
そうです皆様ご存知私が
【エヴァ姐さんに冷たい視線で踏んでもらいたい同好会】
の会長を務めさせていただいております。はい、大好きです。
セリフ0という難しい役だが、その目力のみで演技ができてしまう女優になりました。
吸い込まれるようなエメラルドの瞳は何万ドル払っても買うことはできないでしょう。
今回はそのセクシーさを活かしたシーンはなかったですが、服から零れ落ちそうな純白の胸だけでお腹一杯でございました。
冷たい目線で踏んでもらいたい度は
★★★☆☆ 3.6 です。
街を牛耳る悪漢役にジェフリーディーンモーガン。
最近大人気海外ドラマ『ウォーキングデッド』のシーズン6にて原作ファンも衝撃の例のキャラを演じたことでスポットを浴びている彼だが、悪役が良く映える。
悪い奴なのにかっこいい。
悔しいぜおい。
あとは個人的に大好きなSF恐竜ドラマ『プライミーバル』の主演をやってたおじさんと、過去007シリーズで悪役もやったことのあるジョナサンプライスなどが脇を固めていた。。

とにかく単純明快な西部劇で難しいことは考える必要なし!
一人の男の復讐劇として、シンプルに楽しんでいただけるであろう!!
もちろん、我らがエヴァ姉さんの沈黙ながらも圧倒的存在感を放つ演技も大注目だ!(ゴリ押し)

西部劇を観てみたいという方、マッツミケルセンの華麗な銃捌きを観たい方、そしてエヴァ姉さんに冷たい視線で踏んでもらいたいという方はどしどしご応募…じゃなくてオススメの作品。