マシュー・マコノヒーとケン・ワタナビーが樹海の中でイチャイチャする森ガール映画かと思ってニヤニヤしてたら、ラストで「はうあうわあああああああ！」ってなった。
ナオミ・ワッツに気を取られてて、普段なら途中でオチに気づくはずなんだけど、完全に油断してた。
人生に失望したアメリカ人が何故わざわざ日本に死に場所を求めたのか、さらっと補足してある。
ふと思ったけど、アメリカはカトリックの国だから日本みたいに自殺の名所みたいな所は無いのかもしれない。
死体についても日本人と欧米人で考え方が違う。例えば、アーサーは樹海で見つけた死体から衣服を奪いまくる。一方タクミは死体には絶対触らない。これは死体にはまだ魂や霊魂があると信じる日本人ならではで、欧米人は死んだらもれなく天国に魂が行くので死体はあくまで物体でしかないと思う違いなのかなと思った。
死んだ魂は一体どこへ行くのか、生きている時やらなかった事への後悔や許しなど、極めて日本的な脚本で上手いなーと思う。
樹海の美しさも良かった。熊は出てきませんでしたがいいヤカンが出ます。
