ある事から自殺を決意し富士の樹海へ訪れた男と樹海から抜け出したい男の煉獄廻りを辿った映画
海外のレビューではカンヌ国際映画祭を筆頭に尋常じゃない位の酷評。Filmarksでも正直微妙な平均点ですが、特段悪くはなかったかな。寧ろ面白かった
端的に言うと「外国人が考える樹海」を具現化した物。人は樹海に呼ばれるとか、人があの世に行く時には花が咲くなど、ちょっとファンタジック過ぎないかなとは思いましたが、外国人が作った日本舞台の話としては神秘的で嫌いにはなれませんでした
それにしても劇中での樹海の風景が『野火』の様な所謂「人間が足を踏み入れてはいけない場所」的な雰囲気を醸し出していて非常に美しかったのですが、あれって本当に樹海の映像？『リリーのすべて』みたいに他の国の映像を使ってるんじゃないでしょうね？
主要登場人物は3人。マシュー・マコノヒー、ナオミ・ワッツ、渡辺謙。3人とも非常に良かったですね。特に渡辺謙さんは『怒り』の時もそうでしたが、表情を含め感情のコントロールが凄く巧いなと感じさせられました。でも登場する日本人が全員英語ペラペラなのはどうなんだろうか……これがスピードラーニングの力でしょうか
脚本は正直アレで良いのかな……何というか結局どのメッセージを伝えたかったのかって所が凄く曖昧で人によっては観終った後に何も残らないかもしれません……
後、後半の救急車の下り。多分衝撃的なシーンにしたかったんでしょうが、あんなの誰でも先読み出来るよ。観てて絶対ああなるなって思ってた
最後に雑記。劇中、主人公がGoogleで「A perfect place to die」(理想の死に場所)と検索するという下りが有るのですが、実際に試してみると本当に富士の樹海が出てくるのでビックリしました。是非お試しアレ！！
(https://www.google.co.jp/search?&q=A+perfect+place+to+die)
※ショッキングな画像も多々有るので自己責任でお願いします
