このレビューはネタバレを含みます
いやぁ、情報量!!という訳では無いんだけどなんだろな。
さすがホドロフスキーというか。
前作、リアリティのダンスを観るよりジャケ写でこっちを選んでしまったのだが、途中で続編だと気づいて若干失敗したと思ったがこれはこれ単品で観れた。
単純に自伝的作品として面白かった。
見てて楽しかったし、カラフルでポップだ。
病的なシーンはあまりないけどその片鱗というか匂いが常にプンプンとしていた。極彩色。
ステラは強烈だったなあ。
一気に引き込まれた。
しかも調べたらキャストが母役と同じなのか。
なんというエディプスコンプレックス的なキャスティングだ。
最後は父を何回も蹴るし、あるよな。エディプスコンプレックス的な意味合い。
やはり母と同じような女性を好きになるのかな。
エンリケと共に真っ直ぐしか進まない詩人の生き方のシーンは面白かったな。
サーカスのシーンとかなんか分からんけどフェリー二を思わせたな。サーカスってだけか。
あと全体的にテリー・ギリアムっぽさがあったし、Dr.パルナサスの鏡に似てた。
父親との軋轢が最後に解消されるシーン。
ちょっと感動した。
この映画、ホドロフスキー本人が出てきて過去の自分に語りかけるのがとてもいい。
ホドロフスキーという人間の哲学がとても出てる作品。
これ、彼を知れば知るほど面白い作品なのでは?
これから前作のリアリティのダンス、代表作であるエル・トポ、ホーリーマウンテン、サンタ・サングレ/聖なる血 を見る予定なのでホドロフスキーを一通り履修する今後に期待大。