湯っ子

エンドレス・ポエトリーの湯っ子のレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
5.0
カチカチになってた脳がほぐれたみたいな、どっか閉じてた場所が開いたみたいな。終盤のあのパレードみたいな紙吹雪が、頭の中でパーッと舞い散ったような感じ。そんな興奮状態を経て、整いました!と使ったことのないサウナ用語を使いたくなる。見たことない映像の連続なのになぜか既視感を感じるのは、ニンゲンの集合的無意識に通じているからなのかしら?と浅い知識の心理学用語を使いたくなる。

「人生の意味は?」
「頭は質問するが、心は答えを知っている。意味などない、ただ生きるんだ。生きろ、生きろ、生きろ!」
なんて力強いのでしょう。ここには、生への全面的な肯定があります。

赤い鬼と黒い骸骨、そして白い天使が混じり合い乱舞する終盤のパレードがすごく好きで、何度でも観たい。この場面を観た時、私が観たかった映像がここにあったと感じた。 
ホドロフスキー作品は大昔、「ホーリーマウンテン」を観たけど刺激が強すぎて「ひーん怖いよう」という印象で止まっていたのだけど、こうしてまた巡り会えて良かった。
ホドロフスキーには世界がこういうふうに見えている。彼の持つ真理が全て可視化されていて、全てのエピソードや場面に意味がある。素晴らしかった。いつかスクリーンで観たいな。全チャクラ開きそう。


ステラのおっぱいとパンチ力があれば、私もあれをやってみたい。
湯っ子

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