ちゃんなみ

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たちのちゃんなみのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作が推理小説の祖と言われるエドガー・アラン・ポーだけあって、見応え十分。面白かった。

「さまざまな疾患を見てきましたが、精神病が最も残酷です。人の存在意義や威厳に魂まで奪う。ゆっくりと死を恐れることもできない」
精神科での実習を終えた直後だったので、主人公のこの台詞がすごく刺さった。

軍医のフラッシュバックは見ていて辛く悲しくなった。
主人公が患者さん達に寄り添う対応をしていたのが素晴らしかった。患者さんのありのままを受容し、内面を理解することの大切さ。主人公が何者であれ救われた患者さんが確かにいたし、主人公も患者さんたちも自分らしく生きる姿が描かれていてすごく良かったな。こういった映画では珍しいよね。
最後の展開には驚かされたけど、明るく2人が幸せそうで良かったと思えちゃった。