お城のような精神疾患者を収容する、病院での話。
まず雰囲気が好みです。暗く、ドロドロとした怪しい雰囲気で、常に何か起こりそうな予感…
ネタバレにならない程度に書くと、病院に集まる人々が常人ではないのです。
一方で異常な人格の持ち主が存在し、もう一方では正常な人格の持ち主がいます。
しかし、物語が進むに連れ、誰が正常か、何が正義かが二転三転していきます。
非人道的な治療を正常と捉え、精神病患者を今の状態のまま維持することがそれこそ治療だ、とする院長。
いや、正常な状態に戻すことが本当の治療だ、とする主人公。
しかし、しかし…あっと驚く展開と、数回訪れるどんでん返しに引き込まれます。
