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法と秩序のmiのレビュー・感想・評価

法と秩序(1969年製作の映画)
4.5
これまた傑作。
警察に密着した観察映画。

黒人がやたらと多い地域での警官の日常を映し出す。
アクション映画並みの、ドアを蹴破って堂々と侵入したり、取り押さえ方もプロレスラー顔負けの力技でチートっぷりを発揮。
娼婦の女へのチョークスリパーと、首絞めてない。のもはや渾身のギャグ。
ただこれら全ては撮影されていることを全て了解した上での行動で、要は当事者の警官からすれば、日常的な行為であり同時に正義である。とするあたりが、権力の顕在化を意味しているあたりが興味深い。

行動しない警官に対して、お前らのためにベトナム戦争にいったんだ!と言い放った青年に対して、
俺はお前の歳ぐらいには朝鮮戦争にいったんだ!と、急に言い返すのは上級コントかと思わされた。

画の刺激とともに、人物間のやり取りも秀逸で、あっという間に終わってしまった。

2019劇場鑑賞31本目
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