このレビューはネタバレを含みます
太陽。昼と夜とを分かつもの。
それが人間をも二分した世界の話。
舞台っぽいなーと思ってたら、原作は舞台なのね。
前半はなかなか話が進まなくてもたついた感じだったけど、後半から怒濤の衝撃の連続に呑み込まれた。
最初の衝撃はユウのレイプシーン。麦ちゃんの抵抗が物凄く生々しくて、私は左のほっぺたをつねったまま動けなかった。
そこからはドミノを倒したように遮るものなく、誰かが誰かを傷つけ、テツヒコの家のシーンではもう暴力も感情もカオス。
それぞれの生き方を巡って、誰も彼もまるで手探りしながら全力疾走してるみたいだった。
キュリオであっても、ノクスであっても、立ち止まっては選択をする、繰返し。それが生き方を決めることだから。
キュリオか、ノクスか、ではなく、どれだけ納得できるかが鍵なんだと思う。
ノクスの若者代表、みたいな古川雄輝くんがとてもよかった。
なんか愛すべきノクスだった。
ていうか、テツヒコの家で寝袋のまま放置されてたときはもう古川くんが気がかりで起こってるあれこれに全然集中できなかった(笑)
どうなったの?って心配してたのに、さらっと手もくっついて出てきたときは、体丈夫過ぎだろ!ってなった(笑)
それでノクスってこういう感じなのか!って理解した気がする。
これはちょっと暫く残りそうな映画だなー