タッキー

太陽のタッキーのレビュー・感想・評価

太陽(2016年製作の映画)
4.7
門脇麦おそるべき。

クライマックスの長回しのシーン。絶望、言葉にできない感情を体当たりで演技していた。
この演技は一体?と驚き僕は大きなフレームの中で彼女を目で追ってしまっていた。

後から知ったがあのシーンどのような演技するかは、麦さんが監督にまかせられていたらしい。

あと、ノクスになった後の彼女にも驚かされた。

このシーンまでは僕だったらノクスになるなりたいと思っていたが、ノクスになった彼女と父親の話すシーンでそれは変わった。

ノクスもキュリオもなんだかんだ言って友達になれるし同じ人間なんだと思っていたがキュリオからノクスへと変化した彼女をみて根本的なところでどこか違う!

絶対にノクスとキュリオは分かり合えない。

門脇麦は見た目ではなにも変わらずここにいるけど、本当のキュリオの彼女はもういない。

門脇麦がノクスになったのではなく、一回死んで違うノクスの門脇麦が生まれたという方が適切なのではないかと。
門脇あなたは一体何者なのだ。


面白いとは単純にいえない。
ものすごいSFなのだけどどこかリアルがあるその分みるのが辛いし、わくわくもするしエンドロール後の太陽のある世界を考えてしまうそんな映画。
タッキー

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