ドイツ人が全員、ヒトラーに従ったような感じがするけれど、そんな訳がない。その考えは、一人一人の人間を一緒くたにして、個人の意志を軽視する浅はかな考えだ。
ドイツ人でも従わない人間は、強制労働させられたり、街で晒し者にされた。
ヒトラーを暗殺しようとしたゲオルクは、実在した人物だ。
個人の意志を通すことには代償もあり、困難。ゲオルクや家族の人生を考えたり、暗殺未遂に巻き込まれた人たちのことを考えると、この行為を肯定することはできない。
解釈を断言することのできないストーリーだからこそ、新しい視点で、戦争を見ることができる。