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黄金のアデーレ 名画の帰還のmossanのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!!

クリムトは知ってたけど、彼の作品を巡ってあんな実話が存在してたなんて…ホント映画みたいなストーリーだった。

ユダヤ人迫害の歴史はいくつか映画で観てたけど、彼らの没収された財産についてはそう言えば意識したことなかった…
まだ10万点もあるとか。
人間が嫌いになる。

ユダヤ人てだけでよくあそこまでできると、ホロコーストを扱った映画を観る度に胸が苦しくなる。

ユダヤ人がお金儲けが上手だから?
土地に馴染もうとしなかった…?
でもマリアの家族はオーストリアに移ってきたとき貧しくて、たくさん働いて国に貢献しようとしたって言ってたし。

マリアがオーストリアに帰りたくない気持ちがわかるよね。
国に裏切られた感じ。

家族や友人たちとも離れ離れ、もしくは失って、財産も没収されて。
観てて怒りが湧いてきた…
ラスト、マリアの実家だった場所がどこかのオフィスになってたけど…
それもさ、誰が貸して家賃収入得てるのかなって思ったら…私がマリアなら一生世界恨むわ。。

絵画がマリアの手に戻ってきて、心から嬉しい!!
オーストリアが嫌いになりそうだったけど、応援してくれるオーストリア人もいて…結局のところ人によるのよね。

それにしても、マリアの一族も、弁護士の一族も、皆さん優秀で羨ましい。
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