黄金のアデーレ 名画の帰還のネタバレレビュー・内容・結末

黄金のアデーレ 名画の帰還2015年製作の映画)

Woman in Gold

上映日:2015年11月27日

製作国:

上映時間:109分

3.9

あらすじ

アメリカで暮らす82歳のマリア・アルトマンが駆け出し弁護士ランディと共に起こした裁判に、世界が仰天した。 訴えた相手は、オーストリア政府。“オーストリアのモナリザ”と呼ばれる、クリムトが描いたマリアの伯母の肖像画「黄金のアデーレ」の返還を求めてのものだった。その名画には、ナチスに運命を翻弄されたマリアと彼女を取り巻く人々の美しい思い出と涙の記憶が詰まっていた――

「黄金のアデーレ 名画の帰還」に投稿されたネタバレ・内容・結末

『 恥を知りなさい!』

もう本当にその一言に尽きます


叔父が叔母をモデルに
クリムトに描かせた
金色に輝く美しい肖像画

過去にナチスが奪い
今ではオーストリア政府が手離さない

その対応には誠意はなく
どうしようもなく腹が立ちます

なのでラストは
本当に報われたような気がしました

でもそれが
本当に望んだ結果なのかは疑問です…

自分が生まれ育った国を
環境や人々のせいで
愛せなくなってしまうのは
悲しすぎます

平和が訪れても
組織的なやり口にはガッカリです

でもオーストリア人は
素晴らしい人たちでした

マリアの人柄も素晴らしく
本当に愛すべき人です (*^O^*)
クリムトの名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」の返還をめぐる実話。

なんとなくもっと静かな映画だと思っていたら、思いのほか熱い映画だった。
あらすじも裁判の内容も知らなかったので、最後まで判決がどうなるか分からず、どきどきしながら見守った。

同じような裁判が日本で行われたとしたら、国家の利益よりも正義を貫く判決を下せるだろうか?
国民として、自分の国の宝の返還要求を支持できるだろうか。


利益よりも正義を選んだオーストリアの判決を受けて、

「オーストリア人であることが誇らしい」

と、国を追われたマリアとナチ党員の息子フベルトゥスが話すシーンが印象的だった。
何かが琴線に触れて導かれるままに視聴。涙が止まりませんでした。これは実話を基に制作された映画になります。過去、ナチにより収奪された叔母をモデルに描かれた絵画を、アメリカに亡命し生き延びていた姪であるマリアが若い弁護士と共に『取り戻す』話しです。弁護士であるランディもユダヤの家系を汲んではいるものの、当時を生きた人間ではないため、最初にマリアから話しを受けても乗り気ではなく、絵画の価値を知りマリアに協力しました。ウィーンに赴き絵画やかつて生きた土地と関わる度に思い起こされるマリアの記憶。幸せな日々、奪われた誇り、虐げられた思い出。そこまで酷い描写は出てきませんでしたが、実際は肉体的にも精神的にももっと非道に扱われた事もあったでしょう。共にウィーンに赴いた弁護士のランディも、実際に土地に触れ、収容された祖先の運命に触れ、祖先の受けた屈辱と、自分が依頼を受けたのが金の為であるという理由に自分を恥じて我慢できずにトイレで一人涙を流すシーンには共感しか感じ得ません。金の為に大切な何かを踏み躙ってしまった彼は、アメリカに戻ってから改めてこの問題に取り組みます。
個人的には何故思い出のものをわざわざ『取り戻さねばならないのか』。この一点に疑問は尽きません。不当な行いで奪われたならば、どちらが悪かと言われればそれは奪った方が悪でしょう。人の物を奪ったのなら返さねばならないのに、何故それがこんなに裁判や調停など面倒な事になるのか。とても興味深い映画でした。観て後悔することはありません。後悔するとすれば、泣きすぎて頭痛が発生する前にそういう映画だと知りたかった、という事ですね。
今なお全てが解決していないユダヤ・ナチ問題。その一端だけでもこうして映画で触れる事ができるというのは、当時を知らない我々には重要な事なのかもしれません。
ライアン・レイノルズが真面目な弁護士役ハマりまくりでイメージががらっと変わった。
ナチスやユダヤの話が出てきて歴史苦手な私にとってはやや難しかったです(*_*)笑

ただ、諦めないこと大事!とか、
なんだかんだ色んな意味で正義は勝つ!んだなあ〜とか現実では疑ってしまうだけに再確認できてちょっと嬉しかった!

ラストのシーンが個人的には大好き💕

歴史詳しかったらもっと面白く観れたかな〜!晩酌のお供にAmazon Primeでウトウトしながら鑑賞(^^)
あの不安定な世界の中で祖国を捨てなければならなかったこと、甥がその苦しみを知って涙してたところ。自分のおじいちゃんおばあちゃんも、今は普通に幸せそうに生きてるけど、きっと同じような記憶があるんだろうなあ。

その上で、新たな場所で幸せになる勇気も必要で、、

オーストリアの美しい街並みや、第三帝国時代の服装、結婚式の様子もとても興味深く
色んなものが詰まった素晴らしい映画です。
黄金に輝くクリムトの名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」にはこんな歴史があったのか…。正直、クリムトの作品はそんなに好きではない。最近、日本では琳派ブームで、あの金ピカの画風はクリムトにも影響を与えたとされているが、どうも成金趣味のようで毒々しく感じてしまう。映画は叔母がモデルだったこの作品をオーストリアから取り戻すというマリアの過去と裁判を巡る調査が交互に描かれ、ナチスがオーストリアに台頭していく時代を見つめる。青年、子供がユダヤ人の家にペンキでレッテル貼りをしていく姿に、もしかしたらそんな時代がもうすぐそこに来ているのかもしれないとも思う。

部屋の壁には様々な名画が飾られ、父はチェロを趣味で奏で、音楽とダンス満ち足りた生活があった。それをナチスが踏みにじり、略奪をしていく過程は他の作品でも幾度も見ている。マリアたちが父母を祖国に残し、アメリカへ脱出する場面には、緊張感が走る。ナチスに併合される国の中、体制に順応せず彼女らを助けようとする人たちもほんの少しのシーンだが描かれている。

「アデーレ」の価値は世界的なもの、裁判を戦う中でまったく理不尽な略奪行為を今なお国家が正当化しようとする。一方、この高額な美術品は、マリアの叔母をモデルにし、マリアの家のいわば家宝だったもの。だが、勝訴しても、個人が管理することは出来ないとなれば結果的にはアメリカの美術館に渡るわけだから、その正当性は理解できても感情的なものが残らないのだろうか。果たしてこれは本当に帰還なのだろうか?
不当に奪われたものは絶対に取り返すのかっこいい。restoration

お金目的から始まり情熱に目覚め夢中になり、両方を手に入れるのは人間の物語として最高で良い。

そしてどうしても頭の隅に浮かぶ大英帝国の悪行
最初に見せられる"AND BBC FILMS PRESENT" の文字
面白い!

最終的に取り返すまでにいくら借金したんだろう。マリアがもう降りるって言った時の涙は相当な想いが詰まってたんだろうなぁ。

マリア役の女優さんの遠くを見つめる演技が良かった。
・ダニエルブリュール氏が出てきてびっくりした。a very particular brand of patriotism、良い表現だ。
・ダウントンアビーのコーラさん(役の人)が判事さんをしてて思わずテンションが上がってしまった。
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