ISHU

黄金のアデーレ 名画の帰還のISHUのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2019.9.3再鑑賞

クリムトの画集をたまたまアートライブラリーでみる機会があり、なんとなく思い出し鑑賞。思い入れのある品だから、というだけではなく、許し難い仕打ちを受けた復讐でもあり、悲しみを消化するプロセスでもある。女性が最終的にバラバラに売却してしまったという事実を聞いて残念に思う一方で、彼女に所有権があるのは当然だとも思う。このようにして高額な絵画を取り返せるのはかなりまれなケースであれど、市場価値としてはこれよりもちいさくも、しかし本人達にとっては思い入れのある品々が略奪された事実に胸が痛む。ナチス対ユダヤ人に限った話ではなく、どこの戦争でも略奪行為は起きているはずだ。
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