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黄金のアデーレ 名画の帰還のaoiのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

老婦人が戦争で不当に奪われた絵画を取り戻すために国を訴えた実話ベースの物語。

オーストリアの大衆がナチを好意的に受け入れた歴史を思うと、マリアが故郷に戻ることを激しく拒んだのも仕方ない。祖国に裏切られ、民族を否定され、財産を奪われ、家族を奪われた絶望は、(ホロコーストを描く映画としては)それほど深く描かれていないが計り知れない。
マリアは元々オーストリアから絵を持ち出すつもりはなく、手元で所有し続けるつもりもなかった。絵を取り戻したマリアは奪われたものの一部でも取り戻すことはできたのだろうか。

アデーレを見にニューヨークに行きたくなった。
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