ユカリーヌ

教授のおかしな妄想殺人のユカリーヌのレビュー・感想・評価

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)
3.3
【過去に観た映画】2016.9.5

ウディ・アレン監督ものは、好きだけど、私の中ではアタリハズレが大きい。
    
これは、人生の滑稽さと不条理さをおもしろく描いていて、あっと驚かせるラストを
見せてくれるけど、後味がよくない。
   
聡明で美人で、優しく自分だけを一途に愛してくれている素敵な彼がいて、恵まれている環境の女だからこそ、
危険な匂いのする年上の孤独な男に惹かれてしまうのはわかる気がする。
    
死にとりつかれた男が、あるコトがきっかけで、
生への活力に目覚めて、人生の生きる意味を見つめるというテーマの展開はとても見事で、
生死は正に背中合わせであることを思う。
   
ぴちぴちの肌で、あんなにきらきらした瞳でグイグイ迫られたら、男だったら、たまらないと思う。
エマ・ストーンの愛くるしさといったら、虜になりそう。
しかし、こういう女は、変わり身が早い。
この絶妙な変化がおもしろいけど、女ってずるくて、怖いよねとも思う。
   
男を落としたいと思う女性はこのテクニックは必見。
だけど、男をよく見極めてから、行かないとね。
  
邦題がちょっとなあ。
ユカリーヌ

ユカリーヌ