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真夜中のゆりかごのskgcのレビュー・感想・評価

真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)
3.5
もはやどうにもならない状況を主人公なりに打破しようとしたら、全ての物事がマイナスに働いて結局ほとんどなにも残らなかった話だった。

主人公の思慮の浅い行動は少し目に余ったけど、子を失ったときの感情ってどれほど凄まじいんだろう、って考えてしまったなあ。客観的に観ている分には、どこが犯罪のボーダーラインかはっきりと分かるけど、泣き声をあげない我が子、パニックに陥る妻、狼狽する暇もなく追い立てられていくメンタルのなかで正常な判断なんてできないし、ふと我に返って「やっちまった!」って気付いたとしても、もう戻れないとこまできてたらどうにもできないよね。

あらすじからなんとなくの予想はしてたから予想外なことはほとんどなかったんだけど、死因を知った時はちょっと衝撃だった。えっ、っておもわず言った。その事実を知った時の主人公の気持ちを想像して、居た堪れない気持ちになったし、やりきれなさすぎて辛くもなった。苦しかったな。

主演の人がさっぱり男前。サム・ワーシントンに似てた。刑事役似合いすぎ。
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