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64 ロクヨン 前編の328のレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)
3.4
キャストが豪華。そして、とても適材適所という感じがします。そのせいかキャラクターが立ちすぎるているかのようで、悪くはないのですが極端だなぁ、と。
そんな中で控えめな(というか、出番が少ない)吉岡秀隆は後半で「らしさ」全開になるのではと、期待と不安が入り混じります。少ない登場シーンで「いかにも」を見せつけてくれた椎名桔平、菅原大吉、筒井道隆は流石です。小澤征悦はそのままテルマエに浸かるのかと思いました。滝藤賢一、「孤狼の血」で似たような警察官を演じていたような。

と、いう豪華さ故に引っかかる点がありますが、それでも話自体には十分に惹かれ、まあ満足しました。
大きな事件、悪と接しながら内輪揉めでドタバタしているのは「踊る大捜査線」と一緒。それが現実的なのかは知りませんが、物語としては面白い。事件そのものや匿名報道、被害者報道といったことも、物語を推進させる手段のひとつという使われ方ではなく、それ自体がテーマとなり得る投げかけをしてくれている(かの様に思える)。

若干の設定の詰め込み過ぎ、それが後半ありきの構成のせいかとも思えなくもないです。が、俳優陣の素晴らしい演技のおかげで飽きることなく、冷めることなく見通すことができました。

後半、楽しみです。

テーマ 3.6
画 3.5
ストーリー 3.7
キャラクター 3.2
音楽 2.6
豊かさ3.7
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